この度、深田晃司監督最新作『さようなら』が10月22日(木)より開幕する第28回東京国際映画祭【コンペティション部門】へ出品されることが決定致しました。今年は東京国際映画祭11年ぶりに、コンペティション部門に日本映画が3本選出される(今までは2本)という、記念すべき年。本作が選出された理由を、プログラミング・ディレクターの矢田部氏は以下のように語る。

『さようなら』選定理由
矢田部吉彦氏(本年度東京国際映画祭「コンペティション」プログラミング・ディレクター)
「若手監督のホープである深田晃司監督が、今までに見たことのない日本映画を完成させた。リアルな未来に漂う絶望的な終末感が、崇高な美しさに包まれる。ラスト20分は永遠に日本映画史に刻まれるだろう。」

世界が注目する日本人映画監督・深田晃司×平田オリザ(演劇)×石黒浩(ロボット工学)
「生きるとは、死ぬとは、人間とは」を鋭く問いかける

脚本・監督は『歓待』(10)で、東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞、『ほとりの朔子』(13)でナント三大陸映画祭グランプリ&ヤング審査員賞をダブル受賞。タリンブラックナイト映画祭で最優秀監督賞を受賞し海外から注目を集める気鋭の映画作家・深田晃司。
本映画祭においては、2010年に『歓待』で日本映画「ある視点」部門グランプリを受賞、2013年には『ほとりの朔子』でコンペティション部門正式出品を果たしており、3度目となる今回の『さようなら』では、映画にしかできない時間表現・空間表現・映像表現で「生と死」の世界を創りだし、今まで観たことのない新たな深田作品を生み出した。
劇団・青年団を主宰し、日本を代表する劇作家・平田オリザとロボット研究の世界的な第一人者である石黒浩( 大阪大学教授・ATR石黒浩特別研究所客員所長 )という世界が注目する各界の先導者が集まり、完成した本作『さようなら』は、“世界初”人間と【本物の】アンドロイドが共演を果たし、映画界だけでなく幅広い分野において影響を与えるであろう、今最も注目すべき映画である。

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執筆者

Yasuhiro Togawa