1960 年代後半、激動の時代において、演劇、映画、文学とマルチに活躍し、今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、唯一遺した傑作小説「あゝ、荒野」。『二重生活』で高い評価を得た岸善幸監督が『キセキ ーあの日のソビトー』『帝一の國』と大ヒット&話題作で主演を務め、さらにはアーティストとしても多岐に渡り活躍する若手実力派俳優の筆頭格菅田将暉と韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤン・イクチュンをダブル主演に迎え、舞台を 1960 年代から近未来へとおきかえるという大胆な再構築によって映画化。『あゝ、荒野』が 10 月 7 日(土)前篇、10 月 21 日(土)後篇全国順次公開となります。
ポスター&予告編がついに解禁。

予告編では、親に捨てられ、怒りに身を任せ自分自身も持て余すほどのエネル
ギーを放つ年院上がりの新次(菅田将暉)と自分の中に抱え込み吃音と赤面
対人恐怖症で誰にも打ち明ける術を知らなかったバリカン(ヤン・イクチュン)の運命的な出会いが印象的だ。何も持たなかった二人はやがてボクシングを通して自分とはなんなのかを模索し、人生を変えるために決断をする―。闘うことでしかつながることのできない二人の絆と、彼らを取り巻く人々の苛烈な生き様が寺山の聖地”新宿”の荒野に映し出される。
そして、主題歌「今夜」を書き下ろしたのはパンクバンド BRAHMAN。
ボクシングへの情熱で心の空白を埋めようとする二人の刹那の青春を、彼らの切なげな楽曲がより一層盛り上げている。
猛然と打ち込む拳、それを受ける肉体の痛み、見つめる眼差し、言葉にならない息づかい・・・ネオンの荒野を、絆を求めて生き抜く人間たちから一瞬も目が離せない予告編となっている。

二人の人生を一転させるキーマン・ボクシングジムのトレーナー通称”片目”こと堀口役をユースケ・サンタマリア、ヒロインの芳子役にはオーディションで抜擢され演劇界で注目を集める木下あかり、ジムのオーナーの愛人・京子役に木村多江、新次の宿命のライバル・裕二役を山田裕貴、自殺研究会メンバー・恵子役を今野杏南が演じる。さらにでんでん、モロ師岡、高橋和也ら個性豊かな実力派俳優陣が脇を固め、寺山の紡ぐ美しくも切ない青春が現代に突き刺さる!

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