この度、先日「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」にて7月30日(土)にプレミア上映された『ある戦争』の日本版予告篇映像が完成しました。本作は、今年2月に行われた第88回アカデミー賞®外国語映画賞にてノミネートされた、戦地と法廷—2つの場所を舞台に、正義とは何か、命の重みとは何かを問いかけるヒューマンドラマです。

 予告篇では、アフガンを舞台に生死の狭間で、決断した空爆命令が、守るべきはずだった地元民間人を殺す事になり、軍事法廷でその是非を問われる事になる中隊長クラウスの苦悩、妻マリアと子供たちとの絆が丁寧に描かれています。アフガンでの撮影されたシーンでは、本物の俳優が3人だけで、その他のデンマーク軍兵士は、全て元軍人たちで撮影されたという本作。ドキュメンタリー映画と見紛うほど、戦地でのリアルさと緊張感が、映像からも伝わってくるほどです。果たして、法廷で裁かれるのは、正義なのか、罪なのか? PKO問題に揺れる今の日本の未来をも予見させるかのようなテーマを内包した『ある戦争』は、10月8日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=nstARotiLmk

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=54728

執筆者

Yasuhiro Togawa