このたび、ロック歌手ジャニス・ジョプリンの最新ドキュメンタリー映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』(配給:ザジフィルムズ/提供:キングレコード)の初日が、2016年9月10日に決定、シアター・イメージフォーラムほか順次全国にて公開いたします。
熱狂のど真ん中で、ただひとつの愛を探してる。

ジャニス・ジョプリン、27歳の肖像。

「音楽史上最高の女性スター」と称される伝説のシンガー、ジャニス・ジョプリン。ベトナム戦争や公民権運動、ウーマンリブといった反体制の波にアメリカが揺れ、あらゆるカルチャーが花開いた混沌と変革の時代、彼女の存在は社会現象を巻き起こし、1970 年 10 月 4 日、27 歳の若さでこの世を去るまで、その激動の真っただ中を全速力で駆け抜けた。派手なボヘミアン・ファッションを身にまとい、臆面もなく「私だけを愛して!」としゃがれた声で高らかに歌いきる彼女の奔放な生き様は、世界中の若者たちを熱狂させ、自分らしく生きたいと願うあらゆる世代の女性に勇気を与えた。

本作を監督したのは、『フロム・イーブル〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜』(06)がアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた気鋭のドキュメンタリー監督エイミー・バーグ。また、製作は、公開中の『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』を監督した、アレックス・ギブニーが務めている。
ジャニスが亡くなった年に生まれたという監督は、実の妹やバンド仲間、恋人などの全面協力のもと、ジャニスが生前書き綴っていた貴重な手紙の数々を開封。今まで明かされることのなかったジャニスの声を聴くことができる。その他にも、名曲「サマータイム」のレコーディング中の映像や、モンタレー・ポップ・フェスティバル(67)や、ウッドストック・フェスティバル(69)のライブ映像など、1960 年代の貴重なジャニスの映像も満載、その鮮烈な姿は観たひとすべてを魅了せずにはいられない。

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執筆者

Yasuhiro Togawa