この度、函館港イルミナシオン映画祭<シナリオ大賞映画化プロジェクト>の第一弾として、2013年度函館市長賞を射止めた『函館珈琲』が9月24日より、ユーロスペースほか全国順次公開することが決定致しました。

函館港イルミナシオン映画祭から新たな物語がはじまる — 。
函館港イルミナシオン映画祭は“映画を創る映画祭”として、映画に愛される街・函館で1995年より始まりました。翌年1996年にはシナリオ大賞がはじまり、これまでに長編・短編あわせ10本のシナリオが映画化・映像化されてきました。20周年を迎えた2015年、ついに“映画を創る映画祭”が主体となり、函館の街を舞台にしたオリジナルシナリオからの映画創りを目指す<シナリオ大賞映画化プロジェクト>がスタートしました。

第1弾となるのは2013年度函館市長賞を射止めた、いとう菜のは作「函館珈琲」。オープンセットのような街・函館を舞台に、函館の街の中に佇む古い西洋風アパート翡翠館に集う若者たちの出会いと葛藤を見事に描いています。監督は、秀作『ソウルフラワートレイン』の新鋭西尾孔志。撮影は『天国の本屋〜恋火』『乱反射』『スノーフレーク』など函館の街を知り尽くしている上野彰吾。美術には『オー・ド・ヴィ』のベテラン小澤秀高、そして照明には『恋人たち』の赤津淳一。その他にも函館港イルミナシオン映画祭と縁の深い、そして函館に魅了された強力な布陣が集結しました。

出演者は、主演の小説家・桧山英二役に黄川田将也。函館の翡翠館に集まる若者たちには、装飾ガラスの職人を目指す堀池一子役に片岡礼子、テディベア作家の相澤幸太郎役にはドイツ育ちで新人の中島トニー、ピンホール写真家のヒロイン藤村佐和役には元wyolicaのヴォーカルAzumiが映画初出演し主題歌を担当、カフェのマスターには映画祭のディレクターでミュージシャンのあがた森魚。そしてミステリアスな翡翠館の主人にはベテランの夏樹陽子が務めます。

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執筆者

Yasuhiro Togawa