ラピュタ阿佐ヶ谷では4月27日(水)より、『日活アルチザン 山崎徳次郎の仕事』 と題し、日活の職人(アルチザン)監督として、60年代に数多くの名作を残した山本徳次郎をフィーチャー。59年に監督デビューした直後、その演出手腕を買われ大抜擢された 『事件記者』 シリーズの作品群を中心に、小林旭・赤木圭一郎主演作など含めた15篇を一挙上映いたします。
本特集のオープニングを飾る 『拳銃0号』 は、一丁の拳銃を巡って巻き起こる幾篇ものドラマをオムニバス形式で構成した異色群像劇。ユニークなキャスティングがみどころで、当時まだフレッシュな川地民夫、岡田真澄、宍戸錠らに加え、小沢昭一がこの物語の主人公ともいえる拳銃の “声(ナレーション)” で出演。ブレイク前夜の赤木圭一郎も出演している本作は、長らくソフト化されず “幻の作品” とされてきましたが、このたびニュープリントでスクリーンに蘇ります!
また、小林旭と山崎監督がタッグを組み製作された 『流れ者』 シリーズからは3作品を上映。日本各所を舞台に繰り広げられるアクション&ロマンス。そして、アキラのヒットソングが冴え渡る、快作揃いの『流れ者』 シリーズをお愉しみください。

そして、1958年からNHKにて放映され、その後8年にも及び製作されることとなった大ヒットTVドラマ 『事件記者』 シリーズの劇場版から、山崎が監督した全10作品を一挙上映いたします。警視庁内の「桜田記者クラブ」に出入りする新聞記者たちが、特ダネを競って獅子奮迅! —— ロケーション撮影を多用し、ドキュメンタリー性の強いリアルな演出が、今も観る者の心を惹きつけます。ファン垂涎!またとない 『事件記者』 連続上映、この機会をどうぞお見逃しなく!

特集上映: 『日活アルチザン 山崎徳次郎の仕事』
開催期間: 2016年4月27日(水) 〜 2016年7月15日(金)  連日20:50より一回上映
上映作品: 『拳銃0号 〈ニュープリント〉』(1959年/出演:川地民夫、稲垣美穂子、岡田真澄)
        『事件記者』(1959年/出演:沢本忠雄、永井智雄 ほか)
      『事件記者 真昼の恐怖』(1959年) 『事件記者 仮面の脅迫』(1959年) 『事件記者 姿なき狙撃者』(1959年)
『事件記者 影なき男』(1959年) 『事件記者 深夜の目撃者』(1959年) 『事件記者 時限爆弾』(1959年)
      『事件記者 狙われた十代』(1960年) 『事件記者 拳銃貸します』(1962年) 『事件記者 影なき侵入者』(1962年)
        『海から来た流れ者』(1960年/出演:小林旭、浅丘ルリ子、葉山良二)
        『霧笛が俺を呼んでいる』(1960年/出演:赤木圭一郎、芦川いづみ、葉山良二)
『南海の狼火』(1960年/出演:小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠)
『大暴れ風来坊』(1960年/出演:小林旭、宍戸錠、浅丘ルリ子)

執筆者

Yasuhiro Togawa