2010年に公開された『劇場版 チェブラーシカ』で、ロシアのロマン・カチャーノフ監督が生んだ名作『チェブラーシカ』シリーズを、27年ぶりに復活させた中村誠監督の新作パペットアニメ『ちえりとチェリー』が、同じく中村監督の新作短編『チェブラーシカ 動物園へ行く』と併映で劇場公開することが決定。2015年第28回東京国際映画祭パノラマ部門にて上映され注目を集め、第70回毎日映画コンクール アニメーション部門にノミネートされた本作が、チェブラーシカが生誕50周年を迎える2016年、2月より、仙台を皮切りに東北3県先行公開、夏より、東京ほかでも公開する予定となっている。

『ちえりとチェリー』は、企画をスタートさせた時期に、東日本大震災が起こり、葛藤を抱えながらも、被災地の未来を願う思いを込めて製作が進められた。一人の少女が命の輝きと向き合い、そこから新たな未来に向けて心の成長を遂げる姿を通して、本作のテーマである「いのちの大切さ」と「想像力の可能性」というメッセージを発信していく。キャラクターデザインは、「チェブラーシカ」の生みの親レオニード・シュワルツマンが担当し、声優陣には、高森奈津美、星野源、尾野真千子といった実力派をはじめ、栗田貫一、サンドウィッチマン等、ジャンルを超えた多彩なキャストが揃った。主題歌は、作詞作曲を桜井和寿(Mr.Children)、編曲を小林武史が手がけたSalyuの「青空」。

『チェブラーシカ 動物園へ行く』は、ロシアのロマン・カチャーノフ監督が生んだ名作『チェブラーシカ』シリーズを、『劇場版チェブラーシカ』として27年ぶりに復活させた中村誠監督の新作短編。その仕上がりには原作者のエドゥアルド・ウスペンスキーや、旧作にスタッフとして参加したユーリー・ノルシュテインらも賛辞を送り、現地ロシアの観客からも好評を得て、ロシアのKROK映画祭、チェコのズリーン映画祭、ドイツのオーベルハウゼン映画祭などから招待上映作品に選出された。

『ちえりとチェリー』
ちえりは小学6年生の女の子。ちえりの唯一の友人は、
父の葬儀の時に蔵で見つけたぬいぐるみのチェリーだった…空想と現実の狭間でちえりとチェリーの不思議な冒険が始まる!
キャスト(声の出演):高森奈津美、星野源、尾野真千子
栗田貫一、田中敦子、伊達みきお(サンドウィッチマン)、富澤たけし(サンドウィッチマン)、和希沙也、北川里奈、佐武宇綺(9nine)、谷育子、花村さやか、ほか
原作・監督:中村誠  脚本:島田満、中村誠
キャラクターデザイン:レオニード・シュワルツマン、伊部由起子 音楽:大谷幸
主題歌:Salyu 「青空」(作詞&作曲 桜井和寿 編曲 小林武史 )(Courtesy of OORONG-SHA MUSIC PUBLISHER)
製作:株式会社フロンティアワークス 上映時間:約54 分  
コピーライト:©「ちえりとチェリー」製作委員会

『チェブラーシカ 動物園へ行く』
動物園でワニとしてはたらくワニのゲーナが風邪をひいてしまいました。
動物園の皆が困っているところ、チェブラーシカが「僕がゲーナの代わりにワニのお仕事をするよ!」と提案します。果たしてチェブラーシカは「ワニのお仕事」をできるのでしょうか…!?
キャスト(声の出演):折笠富美子、土田大、チョー、ほか
原作 エドゥアルド・ウスペンスキーによるチェブラーシカシリーズを元にしたオリジナルストーリー 
監督 中村誠 脚本 中村誠、エドゥアルド・ウスペンスキー、ミハイル・アルダーシン 
製作 株式会社フロンティアワークス 上映時間:約18分 
コピーライト:©Cheburashka Project

配給:協同組合ジャパン・スローシネマ・ネットワーク   配給協力・宣伝:マジックアワー

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執筆者

Yasuhiro Togawa