太平洋沖4800kmという死の海域で捕鯨船“エセックス号”を襲った衝撃の実話を描いた『白鯨との闘い』が2016年1月16日(土)に全国で公開される。『ビューティフル・マインド』や『アポロ13』といった名作を手がけ、2度のアカデミー賞受賞を経験しているロン・ハワード監督の最新作ということでも注目を集めている本作から、この極限状態でどう行動するか、鑑賞者に問いかける特別映像が解禁。実際に起こった海難事故をベースにした本作だからこそ可能になる問いかけは、様々な関心を引きつけることだろう。

上述のロン・ハワードが監督を努め、『アベンジャーズ』シリーズの出演も記憶にあたらしいクリス・ヘムズワース、バットマン3部作の『ダークナイト』シリーズからキリアン・マーフィー他、『007』シリーズで女性のハートを鷲掴みにしたベン・ウィショー等、豪華キャストが描きだす重厚なヒューマンドラマは、心情を読み取ることに長けた日本人にこそ受け入れられるストーリーとなっている。

▼特別映像
https://www.youtube.com/watch?v=T49xR4oQBxs

▼予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Vyziwgqo0S4

▼オフィシャルサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/hakugeimovie/

到着した映像は、美しい海の風景から始まる。そこに突然現れるのは、船を襲う巨大過ぎる“白鯨”。船のマストが折れ、船員たちが海に投げ出されてしまう様子が描かれる。また、鯨のとる行動の全てから人間への怒りが感じられる、印象深い映像だ。現実に起こったこととは信じがたい映像だが、最後に「衝撃の実話」というテロップで結ばれている。これは2000年に発表されて全米図書賞を獲得したノンフィクション小説『白鯨との闘い』を実写化した、紛れもない真実なのである。
乗組員達はこの遭遇によって船をなくし、水も食料も無しに3ヶ月の漂流生活を送ることに。陸を目指して漂流するものの、極限の状況に仲間達が次々に倒れていく。生き残った男たちが、生きて帰るために何を決断し、実行したのか。そして、あなたが同じ状況におかれたら何をして生き延びようとするだろうか?是非ともこの映像を見て考えてみて欲しい。

ちなみに、映像中に現れる鯨の行動は全てリアルなものだ。例えば海面に姿を現す大迫力のシーンだが、これは実際に観測されている鯨の行動のひとつである“ブリーチング”と呼ばれる行動。その目的は様々であるが、威嚇の際にも使用されることがわかっている。記録では80トンに及ぶとされる巨体が宙に舞う姿は、鑑賞者に大自然の生物が持つ圧倒的な力を見せつける。

1819年に出港した捕鯨船“エセックス号”の乗組員達は、太平洋のど真ん中で体長30メートルの巨大な鯨と遭遇し、船を沈められてしまう。家族のために必ず帰ると誓った船乗り達が、絶望の漂流生活の中で下す、生き延びるための究極の決断とは? その答えを是非劇場で目撃して欲しい。『白鯨との闘い』は、2016年、1月16日(土)より全国ロードショー。

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http://data.cinematopics.com/?p=53108

執筆者

Yasuhiro Togawa