この度、ミッドシップ、コムストック・グループ配給作品
『ベル&セバスチャン』が9月19日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロード—ショーすることになりました。

“ベル・アンド・セバスチャン(通称:ベルセバ)”の映画というと現在上映中の『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』。バンドのヴォーカル&ギター、スチュアート・マードックが監督・脚本も務め、ベルセバ・ファンをはじめ多くの音楽ファンたちが劇場につめかけて大ヒット中だ。
そして、9月19日(土)に公開になる映画が『ベル&セバスチャン』。バンド名と映画のタイトルが一緒で紛らわしいうえに、バンドとは関係ないからちょっとした混乱をベルセバ・ファンの間に招いているようだ。
実は、『ベル&セバスチャン』は“ベルセバ”のバンド名の由来になった少年セバスチャンと野犬ベルの物語を実写化した映画。原作はフランスの作家セシル・オーブリーのベストセラー小説「Belle et Sébastien(ベルとセバスチャン)」で、云わば元祖“ベルセバ”なのだ!そして、小説は日本で「名犬ジョリィ」としてアニメ化もされ、NHKで放送されると大人気となった。主題歌の歌詞「ジョリィとボクとで半分こ」に聞き覚えがある人も多いのではないだろうか。つまり、“ベル”はあの名犬“ジョリィ”でもあるのだ!
関係ないようで関係のあるバンド“ベル・アンド・セバスチャン”と映画『ベル&セバスチャン』。スチュアート・マードックも愛した少年セバスチャンと野犬ベルの世界をぜひベルセバ・ファンにも堪能してもらいたい。ちなみに映画『ベル&セバスチャン』の主題歌を担当するのはフランスを代表する歌姫ZAZ(ザーズ)だ。

【STORY】
アルプスの麓の小さな村で暮らす孤児セバスチャンは、山で一匹の野犬と出会う。家畜や人を襲う“野獣”と誤解され村人たちから命を狙われるその犬をベルと名付け、懸命に守るセバスチャン。そして孤独なもの同士、心を通わせていく。時を同じくして村には戦争が影を落とし始めていた。ナチスの捜索の手が伸びるなか、ユダヤ人一家を救うため、ベルとセバスチャンは道案内人として危険な冬の“アルプス越え”に命がけで挑む——。

日本で「名犬ジョリィ」としてアニメ化もされたセシル・オーブリーの世界的ベストセラ—を、自然と犬に人生を捧げるニコラ・ヴァニエ監督が戦時中のアルプスを舞台に、より奥深い人間ドラマとして実写映画化。冒険家でもあるヴァニエ監督ならではのアルプスの美しく雄大な景色と、大自然と共に暮らす人間の営みへのあたたかな眼差しがスクリーンを満たす。主役の少年セバスチャンを演じるのは、2400人の中から選ばれ、本作が初映画出演となるフェリックス・ボシュエ。また、フランスを代表する国民的女性シンガーZAZ(ザーズ)が主題歌を担当。

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執筆者

Yasuhiro Togawa