戦後 70 年を迎える今年、松竹株式会社では、反戦のメッセージを壮大なスケールで綴った日本映画不朽の名作『人間の條件』全 6 部作を8月1日(土)〜7日(金)の1週間、丸の内ピカデリー2にて一挙上映致します。
原作は自ら満州戦線に従軍した五味川純平の半自伝的名作で、1,300 万部突破のベストセラー。来年生誕 100年を迎える、世界的巨匠小林正樹監督のライフワークといわれる感動大作です。
全6部作が1959年から1961年にかけて劇場公開され、空前の大ヒットを記録、第 23 回ヴェネチア国際映画祭サン・ジョルジョ賞(銀賞)に輝きました。

《主演:仲代達矢さんのコメント》
『人間の條件』では、戦争反対を唱えるヒューマニストであった梶という人間が、結果としては戦争に参加して死んでいくことになります。被害者が加害者になっていく、戦争に対する批判を持ちながら、加害者になっていくという一つの典型を描いている。当時の軍隊とはどういうものだったか、戦争とはいかなる悲惨なものであるか、戦争の中で、人間がどう変わっていくのか、という姿をリアルに、実に克明に描いた作品です。
いま、集団的自衛権などと言って、色々と戦争の方向へ向いていくんじゃないかというきな臭い時、「人間の條件」を改めて見て頂くということは、非常にタイムリーなことだと思うんです。
若い人にも是非見て頂きたいと思います。

【作品概要】
『人間の條件』第一部〜第六部(1959〜61年劇場公開)
監督:小林正樹 原作:五味川純平
脚本:(第一部〜第四部)松山善三、小林正樹 (第五部・第六部)松山善三、小林正樹、稲垣公一
撮影:宮島義勇 美術:平高主計 音楽:木下忠司
出演:仲代達矢、新珠三千代、佐田啓二、淡島千景、山村聡、宮口精二
物語:昭和 18 年、戦火の緊張漲る満州。南満州鉄鋼会社で労務管理の仕事に従事する梶(仲代達矢)は、召集免除を条件に、妻・美千子(新珠三千代)と共に北満の老虎嶺鉱山に赴任する。そこには過酷な労働にあえぐ現地の人々の姿があった。彼らの待遇改善のため現場監督と衝突する梶だが、そこに軍から戦争捕虜が特殊工人として送り込まれてくる・・・・
©1959,1961 松竹株式会社

第一部・第二部:にんじんくらぶ製作、歌舞伎座提供 第三部・第四部:人間プロダクション作品
第五部・第六部:文芸プロダクション、にんじんくらぶ
配給:松竹

上映期間:2015年8月1日(土)〜8月7日(金) 【35mm フィルム上映】
上映劇場:丸の内ピカデリー2 (東京都千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン 9F tel:03-3201-2881)
料金:一般 1, 500 円/シニア 1,100 円/大学生 1,200 円/高校生・中学生・小人 1,000 円/障がい者手帳をお持ちのお客様(同伴の方 2 名まで)1,000 円

●窓口リピーター割引実施:
窓口で「人間の條件」一般券(1,500 円)の半券提示で、一般料金より 300 円割引(期間中何回でもOK)

●お得なサービスデー:
8/1(土)<ファーストデイ>どなたでも 1,100 円 8/5(水)<レディースデイ>女性の方 1,100 円
上映時間:一・二部(3 時間 30 分)、三・四部(3 時間 5 分)、五・六部(3 時間 10 分)

執筆者

Yasuhiro Togawa