松坂慶子主演、大森一樹監督「ベトナムの風に吹かれて」が、2015年10月、有楽町スバル座ほか全国公開する事が決定いたしました。なお、9月26日よりもう一つの舞台となった新潟では県内映画館にて先行公開されることが決定しています。
車やバイクが行き交う大通り。人々は声を掛け合い支え合い、路地では将棋を打つ老人が笑い、カフェのオーナーの母娘はにこやかに客を迎え入れる。今、経済成長期を迎えようとしているこのベトナムには、かつての日本を思わせるような活気があふれている。
ハノイ在住の日本語教師・小松みゆき氏が認知症の母とのベトナム暮らしを綴った「越後のBaちゃんベトナムへ行く」を原案に、60歳をすぎて第二の人生を歩もうとする団塊世代に向けた「大人の青春映画」が誕生した。
主演は、「大阪ハムレット」以来6年ぶりの主演映画となる松坂慶子。人生の葛藤を明るく乗り越えていくバイタリティあふれる女性・みさおを演じる。「Shall We ダンス?」の草村礼子、俳優のみならず映画監督としても活躍する奥田瑛二のほか、大森監督作品にもなじみの深い柄本明、斎藤洋介、吉川晃司ら実力派がそろい、ベトナムキャスト・スタッフ入り交じって日本映画史上初の日本・ベトナム合作映画を作り上げた。歴史、戦争、介護など、今の日本が問われているテーマを扱いながら、軽やかな娯楽映画を得意とする巨匠・大森一樹監督がその手腕を発揮する。夢を追い、挫折を知った若かりしころ。喜びも悲しみも受け入れて今がある・・・そんな人生の素晴らしさをうたいあげる感動作!

今回解禁となるポスターでは東南アジア独特の日差しや緑、そして代名詞であるバイクが往来し、物売りがカゴを担ぐ・・・熱気あふれるベトナム・ハノイの街の風景をバックに、松坂慶子演じるみさおと、草村礼子演じるシズエが赤いバイクにまたがる。松坂はベトナムの民族衣装アオザイ姿を披露し、日本とは違う開放感を感じさせる。
予告編では、松坂演じるみさおの、母との新たな暮らしを含む人々との関係にスポットをあて、60歳をすぎてまだこれからという青春を感じさせる構成となっている。
本作の主題歌は、フォー・セインツwith松坂慶子「たまには仲間で」(ユニバーサル ミュージックより10月リリース決定)はすでに発表させていただきましたが、原作本となる「ベトナムの風に吹かれて」(小松みゆき著)が9月25日に角川文庫より発売決定。原案となった「越後のBaちゃんベトナムへ行く」(2B企画)に大幅加筆、後日談を盛り込んで文庫化。人間関係の濃い下町の旧市街や、旅先での緑豊かな山々の光景に母は昔の想い出を語り出す——。失踪事件などのトラブルにもめげず、ユーモラスに等身大の海外介護の日々を綴る内容となっている。

予告編
http://youtu.be/tuTrByt9PzY

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執筆者

Yasuhiro Togawa