このたび、映画『3泊4日、5時の鐘』が第5回北京国際映画祭の新人コンペティション部門にあたる注目未来部門で脚本賞を受賞いたしました。監督・脚本の三澤拓哉は日本映画大学の1期生で、インターンとして和エンタテインメントに参加、杉野希妃のアシスタントプロデューサー、助監督等を経験し、この作品が初めての監督作品となります。マラケシュ、シンガポール、ロッテルダムに続き4回目の国際映画祭での上映となった本作は、三澤監督が育った茅ヶ崎市の全面協力のもと制作されました。舞台の中心となる茅ヶ崎館は「東京物語」、「晩春」など多くの傑作を残した映画監督、小津安二郎が脚本執筆のため利用していた定宿としても知られる実在する旅館です。
本作は今秋公開予定です。

−−三澤拓哉コメント
この作品にとって初めての受賞、大変嬉しく思います。「脚本賞」とは言え、それを表現するために一丸となって映画制作に臨んだ、キャスト・スタッフに向けられた賞だと思っているので、今回の受賞は制作チーム、みんなで分かち合いたいです。今後各国と合作をしていきたい私にとってとても勇気づけられる受賞となりました。

−−杉野希妃コメント
今回の受賞は、三澤監督の地元愛と鋭い観察力の賜物だと思います。日本的な情緒溢れる本作は、海外では理解されにくい部分もあるのではないかと懸念もしていたので、この度の北京での受賞に驚き、心から嬉しく思っています。アジアの国々が互いを受け入れ合えるよう、私たち映画人ができることを更に模索していきたいです。

今秋 新宿K’s cinema他にて公開!

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執筆者

Yasuhiro Togawa