日本人の老後の現実と希望を描いたドキュメンタリー映画『抱擁』(英題:Walking with My Mother)が、明日 4 月 25 日(土)より渋谷のシアター・イメージフォーラムにて公開されます。
本作は、第 27 回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で上映されるや、衝撃のあとに押し寄せる深い感動、ユーモアと涙が観客を包み、話題を呼んだドキュメンタリー。
娘と夫を亡くし、老いの孤独と絶望、精神の混乱に陥った女性が、郷里の島の暮らしの中で、再び生きる希望を取り戻していくまでの姿を、息子である監督自らが 4 年間カメラを向けた作品で、先頃行われた日本外国特派員協会での試写会・記者会見でも大きな反響と共感をよび、坂口監督に多くの外国人記者から熱心な質問が飛びました。

日本の 65 歳以上の高齢者人口は、過去最高の 3190 万人で総人口に占める割合(高齢化率)は 25.1%と過去最高(平成 26年版内閣府「高齢社会白書」)という現代社会。親が突然、介護が必要になった時、どうすれば良いのか。
そして「第 4 の人生」ともいうべき、高齢となり夫や妻を亡くし独りになった時、その後の人生をどういきていくのか、「老後を幸せに生き抜く一つの答」を本作は示しています。
また、6 月 2 日(火)からドイツのフランクフルトで開催される世界最大の日本映画祭「NIPPON CONNECTION 2015」の Nippon Visions 部門のオープニングフィルムとしても正式上映が決定。

映画「抱擁」劇場公開初日、第27回東京国際映画祭フェスティバルナビゲーターを務め、映画「抱擁」にも絶賛のコメントを寄せたタレントのハリー杉山氏(祖母と父の介護を体験)と坂口香津美監督とのトークが行われます。

※監督・撮影/坂口香津美…TVドキュメンタリーを約200本企画構成演出。映画は『ネムリユスリカ』『夏の祈り』など6作を監督。次回作、津波で家族を失った幼い姉妹の心の旅路を描く劇映画『シロナガスクジラに捧げるバレエ』(音楽 海野幹雄、新垣隆)が今年晩夏ユーロスペースにて公開される。
※「抱擁」4/25よりシアター・イメージフォーラムにて公開 10:30、21:15 (毎回、英語字幕入り)
*4/28(火)〜5/6(水)21:15 の回は休映 以降大阪、鹿児島、名古屋ほか全国順次公開

◆場所 シアター・イメージフォーラム 東京都渋谷区渋谷 2−10−2
◆日時 4月25日(土)
10;30〜 映画「抱擁」上映開始(93 分)
12:03〜12:14 トークイベント (最後にフォトセッション時間あり)
登壇者:ハリー杉山氏(タレント)、坂口香津美監督 (MC落合篤子プロデューサー)

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執筆者

Yasuhiro Togawa