すべての記憶を失う若年性アルツハイマー病と宣告されたら、
あなたならどうしますか──?
避けられない運命との葛藤と、家族の絆を描く感動の物語!

50歳のアリスは、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者として敬われ、ニューヨークのコロンビア大学の教授として、学生たちから絶大な人気を集めていた。夫のジョンは変わらぬ愛情にあふれ、幸せな結婚をした長女のアナと医学院生の長男のトムにも何の不満もなかった。唯一の心配は、ロサンゼルスで女優を目指す次女のリディアだけだ。ところが、そんなアリスにまさかの運命が降りかかる。物忘れが頻繁に起こるようになって診察を受けた結果、若年性アルツハイマー病だと宣告されたのだ。その日からアリスの避けられない運命との闘いが始まる──。
夫で医学博士のジョンには、『ブルージャスミン』のアレック・ボールドウィン。変わりゆく妻を見守る悲しみに心を引き裂かれる夫の弱さを、情感豊かに演じた。母親に似て頭脳明晰で勝気だが、意外な脆さを抱えた長女のアナには『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワース。エリート一家の中の唯一の異分子である次女のリディアには、『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。反発していた母親と初めて向き合い、娘が誰かもわからなくなっても、彼女の尊厳を守ろうとする姿は、涙なくしては見られない。ムーアの迫真の演技を受け止めて、それぞれが魂を込めて演じる家族の想いが胸に迫る。
原作は、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーランキングに40週間にもわたってランクインし、世界各国で25の言語に翻訳されたリサ・ジェノヴァの「アリスのままで」。監督はリチャード・グラッツァーとウォッシュ・ウェストモアランド。自身もALS(筋委縮性側索硬化症)と闘病中のグラッツァーが、誰のせいでもない苦しみと、その中にもなお喜びを見出そうとするアリスの心境に細やかに分け入った。
最後には自分の名前すら思い出せなくなっても、アリスが生きた証は決して消えはしない。人生に何が待っているのか、誰にも予測などできはしない。それでも、瞬間、瞬間を精いっぱい生きることの尊さを伝えてくれる、深い感動の物語が誕生した。

ジュリアン・ムーア(インタビュー)——
Q:アルツハイマー病の女性を演じるにあたり、どんなリサーチをしましたか?
 本作品は、発症した本人の目線で主にストーリーが展開していくユニークな作品です。アリス自身の経験を描くので、かなりいろいろとリサーチをしました。アルツハイマー協会の代表や、医者、研究者をはじめ、アルツハイマー病と診断されたばかりの40代や50代の女性とも話しました。ケア施設にも行きました。すべての段階の人の話を聞きたかったんです。皆さん親切に経験を分かち合ってくれました。劇中、娘のリディア(クリステン・スチュワート)がアリスに「どんな感じか教えて?」というシーンがありますが、アリスの答えのセリフは、そうした実際の患者から聞いた言葉を使っています。

前売り券情報——————————-
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執筆者

Yasuhiro Togawa