2013年「ホテルローヤル」にて第149回直木賞を受賞、北海道在住の作家として一躍、ベストセラー作家になった桜木紫乃。デビューから一貫して、北海道、とくに故郷・釧路を舞台とする作品を発表してきました。今回、映画化が決定したのは、2012年に出版された六作から成る短編集「起終点駅 ターミナル」の表題作であり、彼女の代表作ともいえる名作「起終点駅 ターミナル」。桜木紫乃による傑作小説が待望の初映画化となります。

主人公の弁護士・鷲田完治を演じるのは、俳優・佐藤浩市。ヒロイン・敦子役をモデル・女優として活躍する本田翼が務めます。完治の元恋人・冴子役を演じるのは、『探偵はBARにいる2』や『そして父になる』など、出演作が相次ぐ実力派女優、尾野真千子。
「深呼吸の必要」「地下鉄にのって」「小川の辺」などで、卓越した人間同士の情感描写に定評のある監督・篠原哲雄がメガホンをとります。

桜木紫乃の原作に大きな感銘を受けているという主演の2人は、作品への想いを熱くコメント。
そして、その発売を記念し公開された今回の場面写真には、最果ての街・釧路で他人との関わりを一切絶った完治と、その前に現れた敦子の2ショットや、どこか切なげな表情を浮かべる冴子の姿が映し出されています。

日本を代表する名優・佐藤浩市と、フレッシュな魅力を持つ本田翼の初共演によってどんな物語が紡がれるのか、引き続きご期待下さい。

■作品に向けてのコメント■

佐藤浩市
人の脆さ危うさを絡めとる桜木紫乃さんが、
自分を断罪した男と浮遊する女の道行きを描いた作品。
自身の罪の彼岸にひっそりと立とうとする男と、
波間に浮遊する女の再生を描く桜木紫乃さん、傷みを知ってます!

本田翼
なぐさめてくれるような
後押ししてくれるような
すべてのことを肯定してくれる作品です

「起終点駅 ターミナル」文庫本(小学館刊)  著者:桜木紫乃
3月6日(金)発売 (定価 :本体600円+税)

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執筆者

Yasuhiro Togawa