この度、5月27日(水)よりシネマート新宿にてロードショー公開(以降全国順次追撃上映)となります、『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市 BURST CITY』などで知られる石井岳龍監督最新作、映画『ソレダケ/that’s it』(配給:ライブ・ビューイング・ジャパン)のサウンドトラック盤を、同日の5月27日(水)に発売する運びとなりました。

本映画は、バンドbloodthirsty butchers(以下ブッチャーズ)のリーダー、故・吉村秀樹が生前ニューアルバム発売に際して計画していた、石井岳龍監督による映画とのコラボレーション企画が原点。当初はブッチャーズの新曲ライヴ映像とドラマパートがパラレルなユニゾンを成していくロック映画の予定でしたが、2013年5月27日に吉村が急逝、ライヴ撮影が不可能となったため映画はストップし、そのアルバム「youth(青春)」は2013年11月にその計画にまつわる事実が記された石井監督のライナーノーツを封入しての単独リリースとなりました。しかし、石井監督は吉村秀樹亡き後その遺志を受け継ぎ計画続行を決意。全篇にブッチャーズの音を使用、染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳、そして綾野剛というまさかの個性派豪華キャストが集結し、ブッチャーズの持つ激しさ=「攻撃的な無常感」から導き出される人間の意地を描いたまったく新たな物語となりました。ブッチャーズの存在をベースとした、石井岳龍監督の久々のロック映画にふさわしい、濃くて、危なくて、エモーショナルで激烈な一篇となっています。

そんな企画の立ち上げから内容までブッチャーズの存在が反映されている本映画の音を収録するのがこのサントラ盤です。ブッチャーズのアルバム収録曲のほか、映画本編で使われている「効果音」も収録。それらの「効果音」はすべてブッチャーズが過去ライヴで鳴らした音を映画用に加工したもので、呆れるほどの爆音状態&不穏極まりなくもポジティブさに溢れたこの作品の魅力を感じられる仕様となっております。今までブッチャーズのアルバムをじっくり聴き込んできたファンの方々には、それぞれの曲がアルバム以外の別の世界で息づいているという今までと違った魅力や新たな肌ざわりを感じてもらえること間違いなし。また今までブッチャーズに触れたことのない方には、その入り口としての機能性も抜群です。劇場鑑賞での映画から入るもよし、このサントラ盤から入るもよし。ブッチャーズの豪快かつ繊細な、激しくも瑞々しい音世界が広がります。ちなみにブッチャーズの音源はいつもついつい音量を上げてしまいがちかと思いますが、本作も同様、爆音で聴くことでブッチャーズの圧倒的な音圧の奥に潜む唯一無二の感覚を堪能できるはずです。でも大変危険なので音の上げ過ぎには注意が必要です。

5月27日(水)発売
『ソレダケ / that’s it』サウンドトラック盤 / bloodthirsty butchers
(キングレコード/CD/KICS-3184/定価:\2,500+税)

【曲 目】(予定)
1.guitar shock*
2.10月/october(「kocorono完全盤」より)
3.アンニュイ(「youth(青春)」より)
4.toki no owari*
5.燃える、想い(「yamane」より)
6.ROOM(シングル「ROOM」より)
7.ファウスト(「未完成」より)
8.cloudy heart*
9.empty sky*
10.3月/march(「kocorono完全盤」より)
11.knife air*
12.hard attack*
13.Techno! Chidoriashi(「youth(青春)」より)
14.襟がゆれてる。(「「△」SANKAKU」より)
15.june slow*
16.12月/december(「kocorono完全盤」より)
17.イッポ(「ギタリストを殺さないで」より)
18.senjyu room*
19.iron bell*
20.senjyu end*
21.last low ambience*
22.ocean(「NO ALBUM 無題」より)

※収録曲、曲順、曲タイトルは変更となる場合があります。 ※「*」のトラックはすべて映画本編からの「音」となります。※本作にブッチャーズの新たな楽曲はありません。すべて既発売の作品からの楽曲となります。

【映画情報】
『ソレダケ / that’s it』
2015年5月27(水)よりシネマート新宿にてロードショー!(全国順次追撃上映!)
●出演:染谷将太、水野絵梨奈、渋川清彦、村上淳/綾野剛
●監督:石井岳龍 ●楽曲:bloodthirsty butchers ●製作:『ソレダケ / that’s it』製作委員会
●配給:ライブ・ビューイング・ジャパン 

公式HP:http://soredake.jp/

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執筆者

Yasuhiro Togawa