4月26日スタートのTBS 日曜劇場「天皇の料理番」(日曜21:00)。TBSテレビ60周年特別企画として放送されるこのドラマは、一口のカツレツがきっかけで、料理というものに夢を見て成長した主人公と、彼を支えた家族の愛の物語。
キャストにはTBS連ドラ初主演となる佐藤健。そして黒木華、桐谷健太、高岡早紀、美保純、杉本哲太、鈴木亮平、伊藤英明、武田鉄矢、小林薫ら豪華出演陣でも話題を集めている。

 さだまさし17年ぶりの連続ドラマ主題歌書き下ろし注目を集めるこのドラマの主題歌を、さだまさしが書き下ろしたことがわかった。
 さだまさしと言えばドラマ「北の国から」やドラマ「オレゴンから愛」など、今なお語り継がれる名作ドラマの主題歌を手掛けてきた。42年におよぶ音楽活動で、これまでに連続ドラマとして10作、単発ドラマには4作品を書き下ろしてきたが、今回の連続ドラマへの楽曲書下ろしは、98年以来、まさに17年ぶり。TBSの連続ドラマへの書き下ろしは、87年のTBS系「親子万才」以来、28年ぶりとなる。
 また今回『天皇の料理番』制作スタッフのプロデューサー・石丸彰彦、演出・平川雄一朗、脚本・森下佳子は、『JIN-仁-』『世界の中心で、愛をさけぶ』『とんび』という、多くの名作ドラマを共に送り出してきたスタッフチーム。そこにさだまさしの楽曲が、新たなエッセンスを加えることになる。

<TBSテレビ60周年特別企画>
日曜劇場『天皇の料理番』

原作:「天皇の料理番」 杉森久英
脚本:森下佳子
演出:平川雄一朗
プロデュース:石丸彰彦
主題歌:さだまさし「夢見る人」(ユーキャン)
出演:佐藤健、黒木華、桐谷健太、高岡早紀、美保純、杉本哲太、鈴木亮平、伊藤英明、武田鉄矢、小林薫 ほか

ノスタルジーと人の温かさを描く楽曲「夢見る人」さだまさしにオファーがあったのは、昨年9月。明治、大正、昭和と移りゆく時代の中で、破天荒な主人公が、包丁1本片手に懸命に生きることで、周囲の人に夢を託され、人々の愛情の中で成長していくストーリーと、番組プロデューサーの熱意に、さだまさしがオファーを快諾。
物語を知っていたさだまさしの書いたタイトルが、「夢見る人」。
レコーディングが行われたのは、昨年12月〜今年の2月。昨年から行われていたツアーとその追加公演の合間をぬって、レコーディングが行われた。
この曲の制作にあたり、さだまさしが選んだのは、ヴァイオリンを中心としたオーケストラの響く壮大なバラード。さだまさしの音楽へのこだわりにより、今なお楽曲制作には打ち込みによるオーケストラは使用しない。もちろん、今回もオーケストラの生音と迫力で、楽曲を制作。ドラマをますます盛り上げる。また「夢」と引き換えに失ってはいけない、人としての誇りを歌詞に込めた。
おおらかで、のびやかなバラードが、日曜の夜にテレビから流れる。
リリースなどは未定だが、年内にオリジナルとして43枚目となるアルバムもリリース予定。5月から全国コンサートツアーもスタートするなど、ますます目が離せない展開になりそうだ。

さだまさし コメント
新しい楽曲を依頼されたとき、常に悩むことは〈聞いたこともない新しい自分を表現する〉べきか〈今までの自分らしさを深く掘りさげる〉べきか、なのです。この主題歌 の制作を指名していただいた時、やはりその狭間で揺れましたが、石丸プロデューサーの『主人公を支えた女性』の視線で歌えないか?という一言で迷いは消えました。
僕らは常に自分の現実と自分の夢との狭間で悩み、迷います。しかし大好きな誰かを支えようとするとき、その迷いは消えます。つまり「その人の夢を支えたい」という一点に心が定まるからです。
『夢見る人』という歌はそんな風に「人を支え続ける」人への応援歌です。愛すればこそ、その人の夢を叶えたいというのは、本当に深く純粋な「愛」だと 思います。
誰かのために頑張る人へ、そしてその人に応えるために懸命に夢を走る人へ捧 げたいと思います。

石丸彰彦プロデューサー コメント
ドラマは、明治からの昭和の激動期、料理に夢を見た主人公と、彼を支え続けた人間の、究極の愛の物語です。
「時代を超えるノスタルジーと、人の温かさを描けるのは、さだまさしさんしかいない」と考え、主題歌の制作をお願いしました。くじけそうになる主人公の心を支える、人のあたたかさ、包み込むような愛情と時代感を、楽曲で表現してほしいとリクエストしました。
愛と夢、そして時代を感じさせてくれる素晴らしい主題歌に仕上げて頂き、感謝しています。

執筆者

Yasuhiro Togawa