『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まるビフォア・シリーズで知られる
リチャード・リンクレイター監督最新作にして、最高傑作との呼び声も高い映画『6才のボクが、大人になるまで。』が11月14日(金)より大ヒット公開中です。

この度、1月11日(現地時間)に第72回ゴールデン・グローブ賞授賞式が行われ、本作が作品賞(映画ドラマ部門)、監督賞、助演女優賞を受賞し、最多となる3部門を見事制しました!! 

2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映されるやいなや世界を驚かせ、同映画祭でリンクレイター監督に2度目の監督賞(銀熊賞)をもたらした本作は、6歳の少年メイソンとその家族の変遷の物語を、同じ主要キャストで12年に渡り撮り続けた画期的なドラマです。

各国で行われる映画賞レースで次々と主要部門を受賞し、アカデミー賞大本命と注目が集まっている本作。
アカデミー賞の行方を占う前哨戦としても注目されているゴールデン・グローブ賞では、大本命と言われていた作品賞(映画ドラマ部門)、監督賞を堂々受賞。
パトリシア・アークエットは4度目のノミネートにして初となる助演女優賞を受賞し、本作が最多3部門を制する結果となりました。

★第72回ゴールデン・グローブ賞 受賞結果★

作品賞(映画ドラマ部門)

受賞スピーチ内容:
(リチャード・リンクレイター)
根拠のない大きな賭けを信じ、12年間毎年この作品のために資金をくれた
IFCフィルムのジョナサン・セイリング。彼がいなかったら、この映画は存在しなかった!

(IFCフィルム プロデューサー:ジョナサン・セイリング)
リチャードのような人と働けたことは一生に一度の機会だ。
14年前、リチャードがこの企画を持って僕たちのところに来た時、YESと答えたよ。
なぜなら、彼はとても人間らしさに溢れていたからね。
謙虚で、彼はこの作品に彼自身の人生を注いでくれた。それがリチャードなんだ。
そして、素晴らしい家族(キャスト)、クルー、最高のボストン、テキサス州、ありがとう!!

監督賞(リチャード・リンクレイター)

受賞スピーチ内容
僕がこの賞を受賞させてもらいましたが、キャストやクルー、多くの方々へ感謝を述べたいです。
この映画はとても僕にとって個人的な作品で、様々な繋がりを作っているような感覚でした。
結論として、僕たちはみんなどこかしら欠点があって、完璧な人なんていない、ということ。
たくさんの愛情を注ぎ、サポートしてくれた僕の両親に感謝しています。
両親や、彼らと同じように頑張っている、親である多くの方々にこの賞を捧げたいと思います。

助演女優賞(パトリシア・アークエット)

受賞スピーチ内容:
メリル、(メリル・ストリープ)さっきはハグしてくれてどうもありがとう!
あなたのDNAをもらえたわ(笑)。
この作品のために共に頑張ってくれたみなさん、本当にありがとう。
特に夫を演じてくれたイーサン・ホーク。素晴らしい歌を歌ってくれたわね。
あなたは私の父を思い出させてくれた。
監督、最高の作品をありがとう。愛してる。
この役で、何万といるシングルマザーに光を当てることができて光栄です。
そして、私の子供たち。愛してくれて、尊敬を持ってくれてありがとう。
私の人生の中で一番お気に入りの役は、あなたたちの母親を演じることよ!
みなさん、本当にありがとう!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=52903

執筆者

Yasuhiro Togawa