『王の涙−イ・サンの決断−』は、李朝第22 代国王イ・サンを襲った暗殺未遂事件を初めて映像化。事件によって、若き王が真の偉大な王へと変わる運命の24 時間を、王と王が唯一信じた家臣との絆を核に、胸に迫る人間ドラマとスケール大きなアクションで描いたエンタテインメント作品で、韓国映画界でも屈指の実力派のスタッフ、キャストが結集し、李王朝の世界が作り上げられた。

今回展示される衣装は、劇中、王イ・サンを演じたヒョンビンが着用した衣装2 種。本作の衣装デザインを担当し、韓国のアカデミー賞“大鐘賞”で3 度の受賞経験を持つ大ベテランのチョン・ギョンヒが本作の為に作りあげたオリジナルのもの。映画の時代背景がイ・サン即位1年の年で、祖父・英祖の喪中であるという設定に合わせ、イ・サンは韓国王朝物でお馴染みの「赤い」袞龍袍(コンニョンポ)ではなく、「白い」白龍袍(ペンニョンポ)を纏い、理想を求める若き王ならではの清廉さが引き立てられている。また、劇中、騎乗シーンで着ている黒い衣装は、一般的な武士の衣服に、銀箔と王の象徴である胸当があしらわれたもので、真夏の物語という設定にあわせてシースルー素材が使われている。この2 つの衣装に代表されるように、映画では、全編を通し白と黒のモノトーンを基調にした従来の王朝物より抑えた色彩の衣装が使用されている。この白黒の対比は、暗鬱で不安な心理状態に緊張感漂うサスペンスを見事に表現すると共に、映画全体に格調高さを与えている。この美しい衣装デザインが、テレビドラマ「イ・サン」とはひと味違う映画ならではのスリリングな面白さに一役買っていることは言うまでもない。

ヒョンビンが実際に着用し、その汗もそのままに保存されていた2 種類の衣装、ヒョンビンのファンはもちろん、そうでない方も、実際に使用した衣装を目の前で観られる貴重な機会、是非劇場に足をお運びいただきたい。

白龍袍(画像:ヒョンビン衣装白)

正祖が国喪中(祖父である英祖の崩御にあたり)に着用した衣服。考証通りであれば麻の喪服を身に着なければならない為、ストーリーに沿って王が朝礼で着る衣服として、再解釈のもとこの袞竜袍(コンヨンボ)を白色で表現した。劇中の正祖が国喪中にあたる為、主となるカラーを白と黒に設定した。

騎乗場面衣装(画像:ヒョンビン衣装黒)

一般的とされる武士の衣服に、銀箔と王の象徴である胸当てを表現している。劇中真夏の設定にあわせシースルー素材を使用し軽さを追及した。

■衣装1 白色袞竜袍■

【東京】 TOHO シネマズシャンテ ロビー   期間:12 月26 日(金)〜1 月9 日(金)

■衣装2 騎乗場面衣装■

【大阪】 TOHO シネマズ なんば ロビー   期間: 12 月26 日(金)〜)〜1 月9 日(金)

各劇場でそれぞれ1点ずつ展示し、上記期間の終了後、衣装の入替を行います。

*注意事項

衣装には、お手を触れないでください。衣装は、ロビーにてマネキンにかけた形で展示いたします。

【水刺齋(スランジェ)とのタイアップ】

水刺齋(スランジェ)という名は、王宮の台所を意味する「水刺」と貴族の別館「齋」を意味し、王侯貴族が味わった料理を気軽に味わえる店というコンセプトで、旬の韓国野菜をふんだんに使った料理が女性に大人気。タカシマヤタイムズスクエアや渋谷ヒカリエなどにも出店し、テレビを始めとしたメディアで何度も取り上げられたこともあり、さらにヒョンビンの前作『愛してる、愛してない』公開の際にもコラボメニューを作成しているヒョンビンファンにもお馴染みの店だ。2度目となる今回のタイアップは、映画が王朝を舞台にしているということで、宮廷料理のコースの提供が決定。映画とセットで味わえば、より韓国王朝を舞台にした『王の涙−イ・サンの決断−』が楽しめること請け合いだ。

メニュー 宮廷前菜9種盛合せ 〜九節板(クジョルパン)仕立て

牛ホホ肉 スユク・サンパセット 〜季節の野菜添え

ソルロンタン、25種類の雑穀米、ゆず茶&宮廷菓子  

期間   12月26日より

場所   スランジェ新大久保 (東京都新宿区百人町1-7-19 03-6233-8390)

*スランジェ 新宿、スランジェ 渋谷ヒカリエでは実施いたしません。

●価格、提供期間等の詳細については映画の公式HPをご確認ください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa