「八日目の蟬」など女性層に抜群の人気を誇る直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説を、『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督がメガホンをとり映画化した『紙の月』が、松竹配給にて絶賛上映中です。

現在、以下の映画賞を獲得し本作は早くも11冠を達成しております!

第27回東京国際映画祭 観客賞
第27回東京国際映画祭 最優秀女優賞 宮沢りえ
第39回報知映画賞 主演女優賞 宮沢りえ
第39回報知映画賞 助演女優賞 大島優子
第27回日刊スポーツ映画大賞 主演女優賞 宮沢りえ
第27回日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞 池松壮亮
第28回山路ふみ子女優賞 宮沢りえ
第36回ヨコハマ映画祭 主演女優賞 宮沢りえ
第36回ヨコハマ映画祭 助演男優賞 池松壮亮
第36回ヨコハマ映画祭 助演女優賞 大島優子
第36回ヨコハマ映画祭 助演女優賞 小林聡美

今後も賞レースから目が離せない本作に、東京国際映画祭ミューズの中谷美紀ほか著名人から続々とコメントも到着しております。

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中谷美紀さん(女優)
宮沢りえさん演じる地味で堅実な人妻銀行員が、欲望に身をゆだね、自らを解放
して行く姿に、凡庸な日常を甘受している多くの女性は憧れを抱くことでしょう。

唯川恵さん(小説家)
梨花は自分で自分を追いつめて、自分の中にずっとあるものに向き合った。
駆け出した梨花を観ながら、「走れ!走れ!」と心の中で声援を送っていました。

大根仁監督(映像ディレクター)
この『紙の月』で【吉田大八映画】が、確立したように思えた。
と言うか吉田監督という監督そのものであるように感じた。
特に梨花を撮るショットのすべてが、『紙の月』をより「映画」にしている。
近年これほどまでに女優を上手く撮り、「女の業」を映像とともに描けた監督がいただろうか?

三浦大輔さん(劇作家・演出家/映画監督)
梨花の生き様を否定も肯定もせず、
誰にでもある欲をありのままに虚飾なく描いていて、
とても感銘を受けました。
この映画のテーマの提示の仕方にとても真摯さを感じました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa