『恋人までの距離(ディスタンス)』から始まるビフォア・シリーズで知られるリチャード・リンクレイター監督最新作にして、最高傑作との呼び声も高い映画『6才のボクが、大人になるまで。』(原題:『Boyhood』)が11月14日(金)より公開となります。

2014年2月、第64回ベルリン国際映画祭で上映されるやいなや世界を驚かせ、同映画祭でリンクレイター監督に2度目の監督賞(銀熊賞)をもたらした本作は、6歳の少年メイソンとその家族の変遷の物語を、同じ主要キャストで12年に渡り撮り続けた画期的なドラマです。米映画評集計サイトのRotten Tomatoesで、驚異の高評価100%を獲得。「21世紀に公開された作品の中でも並外れた傑作の1本」(NYタイムズ)と評されており、来年のアカデミー賞最優有力作として今から注目を集めております。

これまで誰も体験した事のない映画体験を味わう事のできる本作を、公開を前に各界の著名人が鑑賞。『そして父になる』の是枝裕和監督ほか、西川美和監督、栗原類さん、小島秀夫さんらが、様々な視点から本作を絶賛しております。

『6才のボクが、大人になるまで。』コメント一覧  ※敬称略 順不同

ずっと映画が終わらないで欲しい。出来るなら10年後の彼らとまた出会いたい。心底そう思える、稀有な作品でした。
是枝裕和(映画監督)

人生は映画ほど劇的ではなく、そして映画よりも困難だ。この映画には、しっかりと人生が記録されていると思う。
西川美和(映画監督)

僕らが瞬間をつかむのではなくうまく瞬間につかまれるかどうかで幸せが決まる。そういうことを痛いほど伝える美しい映画だ。
ロバート・キャンベル(東京大学大学院教授)

子供を持っている方々は多分、昔のホーム・ムービーを見ているようなノスタルジックな感情を抱くかもしれませんし、子供を持っていない人はおそらく、小さい頃から知っている姪っ子、甥っ子が”立派になったなー”と時には本当に自分の子供と思い込んでしまう強烈な催眠術にかかるような作品です。
栗原類(モデル・俳優)

12年間は丁寧に編まれたマフラーみたい。めが詰まったりあいたりしてるけどとってもあったかいです。
伊藤理佐(漫画家)

ある家族の12年間にもおよぶ壮大なを、2時間45分と いう映画のに凝縮、無謀ともいえるリアルな時間経過を採用することで、家族という「生き物」の日常的な変化が、むしろドラマティックに縁取られていく。本作は、映画というの否定であり、映画というドラマ表現の新たなる発明でもある。
主人公と共に、観客も多くのことを追体験し、反芻する。そして、が大人になる頃、僕らもの一員に成長している。
小島秀夫(ゲームデザイナー/「メタルギア」シリーズ監督)

何ひとつ誇張せず、ここまで人を惹きつけて離さぬ映画があっただろうか?少年の12年は、大人の一生より冷静で壮絶だ。
齋藤薫(美容ジャーナリスト/エッセイスト)

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執筆者

Yasuhiro Togawa