甘えん坊でわがままで、心はピュア!だけど実は、とっても凶暴なマイロ。
大好きなパパのため、パパにストレスを与えるものたちを襲う!!!

ストレスだらけの社会に身をやつしているごく普通のサラリーマンが、ある日突然殺人事件に巻き込まれる。なんとその犯人は、自分のストレスからできた腸腫瘍が変化したモンスターだった…!

主演で下痢に悩まされるマイロの生みの親・ダンカンを演じるのは『なんちゃって家族』「ヴェロニカ・マーズ」シリーズのケン・マリーノ。可愛くしっかりもののヒロインに、『運命のボタン』『エンド・オブ・ザ・ワールド』のジリアン・ジェイコブス。そして『ラストスタンド』『ファーゴ』等のピーター・ストーメアが心理カウンセラーとして登場するほか、『ゲットスマート』『テッド』のパトリック・ウォーバートンが主人公を悩ませる最悪の上司を演じている。監督はショートフィルムなどで活躍する新進気鋭のジェイコブ・ヴォーン。この時代にあえてCGを使わず特撮でマイロの造形と動きを作り上げ、昔懐かしさの香る、モンスターと人間の交流を、『グレムリン』『E.T』にも通じるハートウォーミング感動作として描き切っている。

ストレスや怒りが具現化するというテーマは、デイヴィッド・クローネンバーグ初期の傑作『ザ・ブルード/怒りのメタファー』も思わせる本作。古今東西、数或るモンスター映画の中でひときわ異彩を放つ、疣痔生まれのモンスター「マイロ」が大活躍! 時にするどい牙をむき出しにして暴れ、時にその愛くるしいつぶらな瞳をうるませて甘えるそのギャップに誰もが釘付けになること間違い無し!
昨年の[ぬいぐるみだけどオッサン]なテッドにつづき、今年はキモカワキュートなキャラクター、マイロが日本をフィーバーさせるぞ! …腸カワイイ!

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=53119

執筆者

Yasuhiro Togawa