●『イニシエーション・ラブ』とは?
甘く切ない、青春の恋。一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーに変貌する。その独創性が話題を呼び、著名人を巻き込んで社会現象化! 2014年10月現在で、112万部を突破した大ヒット小説『イニシエーション・ラブ』(原作:乾くるみ(文春文庫刊))。

物語は1980年代後半の静岡と東京を舞台に、Side-AとBの2編で綴られる青春ラブストーリー。合コンで出会った2人、就職活動中の奥手な大学生・鈴木と歯科助手・マユのぎこちない恋愛模様を描いた静岡編(Side-A)。就職して上京した鈴木が静岡に残ったマユと遠距離恋愛を始め、その関係が徐々に崩壊してしまう東京編(Side-B)。バブル最盛期の風俗を盛り込みながら、若い男女の切ない出会いと別れを描いた本作・・・実は、なんと!その最後の2行で!映画はラスト5分で!甘くて切ないラブストーリーから、驚愕のミステリーに変貌するのです!!
最後の5分、映画は全く違った物語へと変貌する
あなたは必ず、二度観たくなる

●映画化にあたり…
そのトリックの特性ゆえに、「映像化不可能」と言われた本原作。『20世紀少年』3部作、『TRICK』『SPEC』シリーズを生んだ稀代の映像作家・堤幸彦が、原作者協力のもと、新たな映像的ギミックを盛り込みながら、実写化に挑みます。主演には松田翔太、ヒロインに前田敦子、東京編で描かれる三角関係で登場する美弥子に木村文乃を迎え、完全映画化されます。

●製作概要
 ・原作  :乾くるみ 『イニシエーション・ラブ』(文春文庫刊)
 ・出演者 :主演…松田翔太(鈴木) ヒロイン…前田敦子(マユ)
          木村文乃(美弥子)
 ・監督  :堤幸彦
 ・脚本  :井上テテ 「特異なカップル」
 ・企画製作:日本テレビ
・制作会社:オフィスクレッシェンド /  撮影 :10月中旬〜11月一杯
・配給  :東宝株式会社 /  2015年公開

●原作の評判
 2004年に単行本が発売され、2007年に文庫化された原作『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ著)。発売以来、徐々に口コミで評判が高まり、近年、UVERworldのTAKUYA∞や、アンジャッシュの渡部健、女優の広瀬アリスなど芸能界関係者からも推薦の声が上がり、重版を重ねた。特に本年3月3日に放送された「しゃべくり007」において、くりぃむしちゅーの有田哲平が「これはもう最高傑作のミステリー」と大絶賛したことから、書店での売れ行きが爆発的に伸び、翌4月には発行部数100万部を突破。現時点で112万部に到達し、いまだ売れ続けている。まさにその衝撃的なトリックにとりつかれた読者による口コミの力が作った大ベストセラーといえる。

●出演者コメント
 
 松田翔太:鈴木役
堤監督とは十数年前にお会いする機会があり、今回この作品に呼んでいただき、
改めて俳優としてお会いできとても嬉しく思っています。
台本と原作を読ませていただき、80年代ならではの男女の交際や、
原作の持つ世界観がとても面白いと思いました。
ファッション的にも当時のものにこだわり、皆さんにこの世界観に浸っていただき、
シュールなミステリーを味わって頂きたいとおもいます。
僕も堤監督の描く『イニシエーション・ラブ』を味わって参加して行きたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いします。

 前田敦子:マユ役
今回の役柄は、今まで体験したことのないキャラクターなのでとても楽しみです。
設定も自分が生まれていない時代背景なので、それも楽しみたいです。
原作もとても人気がある作品なので堤組の皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います。

木村文乃:美弥子役
いつかご一緒できたらと願っていた堤監督との初仕事なので今からとても楽しみです。ほと んどが松田さんとの会話のシーンになるので、二人の微妙な距離感とちょっとした駆け引きを、空気感を大事に丁寧に重ねて行けたらなと思っています。
・原作『イニシエーション・ラブ』について。
出版当時とても流行ったので私も手に取り、最後の数行にまんまと声を上げさせられました。それから数年たってまさか自分がその登場人物の一人をやらせていただくとは夢にも思ってみませんでしたが、この仕掛けを映像でどう表現していくのか、私も楽しみです。
堤幸彦監督
なんて挑みがいのある作品なのか!
時代設定、キャラクター設定、そして驚愕のストーリー設定、全てが映画的だ。
最高のキャストと我がチームの持てる力をフル動員して、この一筋縄ではいかない『イニシエーション・ラブ』に挑みたい。

原作者:乾くるみ 
  「アレを映像化するのですか? 本当に?
いえ、こちらとしても損はない話ですから、どうぞご自由に。
おそらく原作とはかなり違ったものになるのでしょう。
ちなみに、原作には混浴露天風呂のシーンはありません。
観光地でグルメを食べ歩きするようなシーンもありません。
そういう要素を無理やりねじ込んだ映画版を見てみたい気持ちも少しだけありますが、
何卒お手柔らかにお願いします」

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執筆者

Yasuhiro Togawa