イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ。
『ニュー・シネマ・パラダイス』はじめ数々の名作を世に送り出し、世界中から賞賛を浴び続けてきた二人が再びタッグを組み作り上げた、豪華で知的で刺激的な謎を散りばめた極上のミステリー「La migliore offerta」(英題「The Best Offer」)。この度、邦題を『鑑定士と顔のない依頼人』とし、12月より、TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館他にて全国順次公開することが決定、さらに日本オリジナルのポスタービジュアル、予告編が解禁となりました!

天才オークション鑑定士に舞いこんだ、ある屋敷の鑑定依頼。
そこには隠し部屋から姿を現さない依頼人と、世紀の発見となる美術品が待っていた─
物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才鑑定士にして一流オークショニアのヴァージル・オールドマン。それは、資産家の両親が遺した絵画や家具を査定してほしいという、ごくありふれた依頼のはずだった。ところが、依頼人の女性は決して姿を現さない。やがて、彼女が屋敷の壁の向こうの隠し部屋にいることを突き止めたヴァージルは、我慢できずに彼女の姿を覗き見、その美しい姿に一瞬で心奪われ、どうしようもなく惹かれていく。さらに、美術品の中に、歴史的発見となるようなとんでもなく価値のある美術品の一部を見つけ——。
果たして奇妙な鑑定依頼の真の目的とは?ヴァージルの鑑定眼は本物か、節穴か?謎はまだ入口に過ぎなかった—。
 本作で、天才鑑定士のヴァージルを演じるのは、『シャイン』でアカデミー賞に輝き、『英国王のスピーチ』でも同賞にノミネートされたジェフリー・ラッシュ。美術業界ではカリスマ的存在でありながら、私生活では人間嫌いで、芸術品しか愛することが出来ない偏屈な男が謎の依頼人に翻弄され惹かれていく姿を、哀愁を込めて見事に演じ切った。脇を固めるのは『クラウド アトラス』のジム・スタージェスや名優ドナルド・サザーランドなど。さらに、撮影・美術・衣装・編集も、これまでトルナトーレと素晴らしい作品を作り上げてきたスタッフが集結し、ため息の出るような骨董品や名画の数々を存分に見せてくれる。

そして今回、解禁となった日本オリジナルのポスタービジュアルでは、たくさんの女性肖像画を前に、威厳とともに孤高さも感じさせる天才鑑定士役ジェフリー・ラッシュの表情、そして、予告編では、劇中登場する数々の美術品の美しさと、翻弄されていく人間模様、そしてエンニオ・モリコーネが奏でる豊潤な音楽をいち早く堪能でき、どちらもその謎めいた世界感に思わず引き込まれる内容となっている。
 鮮やかに騙されて楽しいのが、極上のミステリー。だが、この物語には、まだその先がある。美しくも切ない人生のミステリーが─。イタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で、作品賞、監督賞、音楽賞を始めとする、最多6部門で受賞し、大ヒットを記録!イタリアから始まり、ヨーロッパ全土へと広がった熱狂が、ついに日本にやってくる!

予告編::http://youtu.be/p10TU3YXifo

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執筆者

Yasuhiro Togawa