48歳のトラック運転手アランは、出来心から麻薬の密売に手を出して服役。出所後、脳腫瘍に冒され闘病中の母イヴェットの家に身を寄せて、なんとか人生の再出発をしようとあがいていた。ふたりの間には長年にわたって確執があり、なにかとぶつかり合う。そんなある日、息子は、引き出しの中の書類を手に取って愕然となる。そこには、“スイスの施設で尊厳死”“人生の終え方を選択する”といった文章が書かれ、母のサインがあったからだ。イヴェットは自分らしく人生を終えようと決心していた。アランの心は激しく揺り動かされる。ふたりの残された時間は、あまりにも少ない。そしてついに母が旅立つ日がやってきた……。
 監督は、セザール賞3部門にノミネートされた『愛されるために、ここにいる』(05年)で注目を集めたステファヌ・ブリゼ。 息子アランを演じるのは演技派として評価の高いヴァンサン・ランドン。母イヴェットを演じるのはベテラン、エレーヌ・ヴァンサン。

「自分らしい最期を迎えたい・・・」脳腫瘍に冒され死期が近い母親が決心した究極の選択とそれに戸惑う息子。お互い素直になれない母と息子の絆を描く感動作。

予告編::http://youtu.be/9xuDJOMO7FA

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa