この度、ベネチア国際映画祭金獅子賞やアカデミ賞脚本賞はじめ、数多くの賞に輝いたソフィア・コッポラ監督の最新作『ブリングリング』(原題:The Bling Ring)の日本公開日がアークエンタテインメント/東北新社配給にて、12月14日(土)に決定、また日本公開日決定にともないポスター画像も到着しました。さらに本作の監督・脚本をつとめるソフィア・コッポラがプロモーションのため2年11ヶ月ぶりに来日いたしますのでご案内します。

 本作は、無軌道なティーンがパリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハンなどハリウッドセレブの家に強盗を繰り返し続け、被害総額3億円にのぼると言われている、ロサンゼルス・ハリウッドで実際に起こった事件がベースとなっています。そしてこのセンセーショナルな題材でソフィア・コッポラは新境地を開いています。
 窃盗団のメンバー5人のティーンを演じるのは、『ハリー・ポッター』シリーズでお馴染みのエマ・ワトソン。優等生から一変、本作ではハメを外しまくるティーンを演じています。さらにアカデミー賞にノミネートされたことのある女優ヴェラ・ファーミガの末の妹で「アメリカン・ホラー・ストーリー」第1シリーズにレギュラー出演したタイッサ・ファーミガ。ロブ・ライナーの『Flipped』(原題/日本公開未定)に出演のイズラエル・ブルサール、そして新人クレア・ジュリアン、ケイティ・チャンとフレッシュな顔ぶれが揃いました。

 本作は、5月に行われた第66回カンヌ国際映画祭において、<ある視点部門>オープニング作品として上映され、レッドカーペットには監督をはじめとするキャストが登場し、注目を集めました。また全米では、6月14日(金)にニューヨークとロサンゼルスの2都市で封切られ、ソールドアウトになる劇場が続出。2004年の第76回アカデミー賞「脚本賞」を受賞した『ロスト・イン・トランスレーション』以来の大ヒットスタートを切り、3日間の興収は21万ドル(1館あたりのアベレージが4万2000ドル)、全5館限定の公開ながら過去のソフィア・コッポラ作品の中では、スクリーンアベレージが最も高い作品となっています。ソフィア・コッポラが贈る究極の青春映画であり、多くの大人たちの心をえぐる問題作、『ブリングリング』に是非ご注目ください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa