金沢の21世紀美術館を舞台に2004年から続けてきました「こども映画教室」(金沢コミュニティシネマ/金沢21世紀美術館主催)。
チリの傑作ドキュメンタリー映画『100人の子供たちが列車を待っている」に感動して始めたこの映画教室では、ゾーエトロープを初めて動かした子どもたちの「うわ〜〜!」という歓声を聞きました。そして、中江裕司監督、是枝裕和監督、萩生田宏治監督、冨樫森監督や諏訪敦彦監督、河瀬直美監督たち映画監督と出会い、そして監督たちから出された高いハードルを友だち同士話し合ったり、喧嘩したり、協力したりしながら自力で越えて、その成果として子どもたちにしか作れない「映画」ができて、彼らが頬を紅潮させて舞台あいさつする姿を観てきました。世界的なメディアアーティスト岩井俊雄さんや、アニメーション作家山村浩二さん、そして活動弁士の佐々木亜希子さんなど、一流の映画の人たちとも子どもたちは出会ってきまし た。

この「こども映画教室」を東京藝術大学大学院映画研究科(映画専攻)の全面的な協力を得て横浜で始めます(8/2~4)。会場は「ヨコハマ創造都市センター」を予定しています。特別講師は中江裕司監督(「ナビィの恋」「ホテルハイビスカス」です。中江さんは金沢でも最初の映画制作ワークショップに来てくださって、その後の方針を決定づけた監督です。金沢の後、フィルメックス、川崎アートセンターなどでもこどもたちと映画制作ワークショップをしていらっしゃいます。

この活動を来年も再来年も続け、東京でも開催したいと思います、全国に広げていきたいです。
学校でも児童館でもできたらいいのにって思います。
そのために任意団体「こども映画教室」(NPO化を予定)を立ち上げました。
また、今回のヨコハマのためにネット上でプロジェクトに対してチケットを購入することで、プロジェクトを応援する、クラウドファンディングも初めて活用しています。

「こども映画教室」代表 土肥悦子

*モーションギャラリーのサイトです。
http://motion-gallery.net/projects/kodomoeigakyositu
「こども映画教室」の公式サイトはこちらです。
http://movie.geocities.jp/childrenmeetfilms

執筆者

Yasuhiro Togawa