180万人(第一回〜三回通算)の動員を記録した「午前十時の映画祭」(主催:一般社団法人映画演劇文化協会)が、今年はデジタルでの上映に切り替え「新・午前十時の映画祭」として4月6日(土)から全国42の劇場で新たなスタートを切りました。今回の上映作品は、過去3回の人気作品11本と新たに選ばれた14本の計25本。前回まで1作品1週間上映を、お客様のご要望に応え、1作品2週間上映に変更しての開幕です。オープニング2日間の動員は4450名、昨年の第三回対比121パーセントという、好調な滑り出しを記録しました。(ちなみに、第一回対比では、84%)
 ご覧になったお客様からは「映画祭に行くために、年間の休みのスケジュールを立てた」「初日に早速見ました。デジタルシステムによる上映が想像以上の美しい映像で感激しました。」など期待感と共に好意的な意見が多数寄せられ、この映画祭の安定感を改めて感じました。
 
●A.B.Cの3つのグループに分けられた上映館で、其々開幕作品となった3作品の動員上位3劇場は以下の通りです。
 Aグループ『冒険者たち』①TC六本木 ②大阪ステーションシティ ③TC市川
 Bグループ『フォレスト・ガンプ/一期一会』①TC上大岡 ②MOⅤIXさいたま、同TC西宮
 Cグループ『タワーリング・インフェルノ』①TCなんば ②TC府中 ③TC海老名
  各グループの次回上映作品は、A:『ローマの休日』、B:『ニュー・シネマ・パラダイス』、C:『大脱走』と今までの本映画祭人気ベスト5に入る作品の上映となっているため、更なる動員が期待される。
 
 ●上映劇場支配人からは、下記のようなコメントが寄せられています。(抜粋)
  Aグループ「冒険者たち」上映館 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ 筒井支配人
◆DCP上映によって(フィルムのようなかけ替えがないので)、スクリーンでの個別上映がし易く、複数回上映の機会が増えることがプラスに転じている。次回の「ローマの休日」は再上映作品だが今回は2週間で約2倍の動員を目標にしている。

  Bグループ「フォレスト・ガンプ」上映館 TOHOシネマズ 上大岡 神谷支配人
◆週末は悪天候で劇場全体の来場者が落ち込んでいる中、「午前十時の映画祭」は入りが良かったと思う。一方、2週間上映になり、お客様の中には「急がなくても大丈夫!」という意識も生まれているようだ。

  Cグループ「タワーリング・インフェルノ」上映館 TOHOシネマズ なんば 東支配人
◆1年ブランクがあったので、開催発表以来、再開を喜ぶ歓迎の声が多く寄せられた。1週間だと取りこぼしていた作品が2週間上映になり安心感がある。

執筆者

Yasuhiro Togawa