この度、富田克也、冨永昌敬、真利子哲也という今もっとも新作が注目されている三人の監督による、オムニバス・アジアン・ムービー『同じ星の下、それぞれの夜』が2013年2月9日(土)より、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋他にて全国順次公開となります。

それに先駆けまして、愛媛県松山市シネマルナティックで、本作の先行上映&オールナイトイベントが決定いたしました。本映画がアジア各国で撮影されているのを受け、地域からの発信という目的もあり、東京以外の場所での上映が実現いたしました。

今宵、なぜか愛媛で実現する時代を揺るがす映画監督たちの一夜限りのオールナイト

開催日:2012年12月8日(土)21:00〜

第1部 21:00〜東京に先駆けての先行上映『同じ星の下、それぞれの夜』

第2部 23:00〜富田監督、冨永監督、真利子監督、特別ゲスト:相澤虎之助(空族)によるトーク
       愛媛初上陸の3本立てオールナイト上映
       『雲の上』(富田克也監督)、
       『目を閉じてギラギラ』(冨永昌敬監督)
       『イエローキッド』(真利子哲也監督)

場所:シネマルナティック(愛媛県松山市湊町3-1-9マツゲキビル2F TEL:089-933-9240)

料金:オールナイト通し券3500円(1部:1700円、2部2500円)
※第1部のチケットでトークまでご入場いただけます。

第1部 特別先行上映「同じ星の下、それぞれの夜」

本作は第4回沖縄国際映画祭の地域発信プロジェクトのアジア版とし上映され、多くの観客から喝采を浴びている。
出演陣も川瀬陽太、ムーディ勝山、山本剛史という日本人のほかアジア各国の役者陣も加わり国際色とバラエティに富んだ作品。

■「チェンライの娘」 監督・脚本:富田克也 出演:川瀬陽太 Ai レイザーラモンRG 
日本でも食いあぐねている売れない俳優の男が知人に勧められるがままにバンコクに降り立ち、今度はそこで出会った行きずりの二人のタイの女とともに北部の町チェンライへと旅立つ姿を追ったロードムービー。(撮影地:タイ)

■「ニュースラウンジ25時」監督・脚本:冨永昌敬 出演:ムーディ勝山 阿部真里 森松剛憲 西方凌
東京でニュースキャスターとして毎日TVに出演している男がマニラ特派員の彼女との関係を取り戻すためマニラへ日参する様子をコミカルに描いた究極の遠距離恋愛ストーリー。(撮影地:フィリピン)

■「FUN FAIR」 監督・脚本・編集:真利子哲也 出演:山本剛史 スン・ジェニー アズマン・ハッサン
大切な指輪を母のもとに届けるためにFUN FAIR(移動遊園地)をめざす少女と言葉が通じない帰国間際の日本人ビジネスマンの小さな旅を追った心に残るメルヘン。(撮影地:マレーシア)

製作:吉本興業株式会社 製作統括:岡本昭彦 プロデューサー:仲良平 小西啓介 佐藤正樹
企画・制作プロダクション:よしもとクリエイティブ・エージェンシー ファントム・フィルム エンディング楽曲:長蔦寛幸
2012年/日本/カラー/110分/アメリカンビスタ1:1.85     ©「同じ星の下、それぞれの夜」製作委員会
http://www.onajihoshi.com

第2部 オールナイト上映

■富田克也監督「雲の上」
1972年山梨県甲府市生まれ。高校卒業後上京。配送業に従事し給料を制作費につぎ込みながら、制作期間5年を費やし、処女作『雲の上』(8mm/140min) を2003年に発表。この作品が「映画美学校映画祭2004」にて最優秀スカラシップを受賞。この賞金を原資に『国道20号線』 (16mm/77min) を制作し2007年に発表、全国公開された。
その頃より、それまで行動を共にしてきた仲間たちと共に、大手制作会社による映画ビジネスとは一線を画して、制作・配給・宣伝まで全てを自ら行う、映像制作集団「空族」を立ち上げる。新作『サウダーヂ』も同じ体制で制作されたが、自主制作にして異例のロカルノ国際映画祭メインコンペティション正式出品を皮切りに、ナント三大陸映画祭ではグランプリ「金の気球賞」を獲得、国内では毎日映画コンクール「優秀作品賞」「監督賞」をダブル受賞。
10/31より、フランスで全国公開中。*特別ゲスト: 相澤 虎之助(空族)

■冨永昌敬監督「目を閉じてギラギラ」
1975年生まれ。愛媛県内子町出身。95年、日本大学芸術学部映画学科入学。卒業制作『ドルメン』が2000年のオーバーハウゼン国際短編映画祭審査員奨励賞を受賞。続く『ビクーニャ』が02年の水戸短編映像祭グランプリを獲得。
06年には主演にオダギリジョー、香椎由宇、音楽に菊地成孔を迎えた『パビリオン山椒魚』で劇場用長編映画に進出。
主な作品は『亀虫』、太宰治原作『パンドラの匣』、本谷有希子原作『乱暴と待機』、『アトムの足音が聞こえる』など。愛媛新聞「道標」連載中。

■真利子哲也監督「イエローキッド」
1981年生まれ。東京都出身。法政大学在学中に制作した『極東のマンション』『マリコ三十騎』がゆうばり国際映画祭オフシアター部門で史上初となる2年連続グランプリ受賞。
その後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻に入学。修了作品の『イエローキッド』は全国18の映画祭に招待され、学生映画ながら全国ロードショー公開となり話題を集めた。同作は2011年、毎日映画コンクールにて主演の遠藤要がスポニチグランプリ新人賞、高崎映画祭にて若手監督グランプリ、日本映画プロフェッショナル大賞にて新人監督賞を受賞。
『NINIFUNI』はロカルノ国際映画祭で招待上映など各地で反響を呼び、中編ながら異例の単独劇場公開となった。

●主催:松山シネマルナティック、共催:よしもとクリエイティブ・エージェンシー

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執筆者

Yasuhiro Togawa