先月発表の第49回ギャラクシー賞にて優秀賞を受賞したドラマ「鈴木先生」。遂に映画化となった本作に強力なゲストキャストが加わりました。

女子生徒を人質にとって学校に立てこもるという「鈴木先生」史上最悪の事件を起こす、緋桜山中学のOB・勝野ユウジ(かつのゆうじ)役に、今年10月より放送されるNHK 朝の連続ドラマ小説「純と愛」でヒロインの相手役が決定し、各方面でその高い演技力が評価される風間俊介(29)。1999年10月から放送された「3年B 組金八先生」(TBS)第5シリーズ、2001年5月より放送の第6シリーズと出演し、2011年には、「中学生日記」(NHK)にも3年B 組の教師役として出演するなど、中学校を舞台とした数々のドラマに出演してきた彼が、現代の学校教育の歪みの中で、もがき苦しむ青年役として出演する。これまでの学園モノとは全く違ったアプローチで、独自の教育理論を提唱する「鈴木先生」の世界で、長谷川博己演じる、黒ブチ眼鏡とループタイがトレードマークの鈴木先生とどう対峙するのか。本作品の最大の見所の一つとなる競演にご期待ください。

また、勝野ユウジと同じ緋桜山中学のOB で、ユウジの同級生・田辺満役に浜野謙太(30)、かつての鈴木先生の教え子・白井役に窪田正孝(23)が決定しました。
これまでに発表した、鈴木先生の妻・麻美役の臼田あさ美、鈴木先生の教育方針を支持し応援する数学教師・桃井里香役の田畑智子、喫煙室仲間で鈴木先生に温かくアドバイスをするベテラン英語教師・川野達郎役のでんでん、そして、教育熱心でお互いの方針の違いから鈴木先生と対立する家庭科教師・足子瞳役の富田靖子とともに、豪華なキャストアンサンブルを奏でます。

勝野ユウジ役:風間俊介コメント
◎出演を聞いた時にどう思ったか?
以前から、漫画もドラマも大好きで、出演できる事になった時は心から嬉しかったです。すでに素晴らしい空気が作品に漂っていたので、その空気を汚すことなく、異物として混入出来たらいいなと思いました。

◎ユウジを演じるにあたっての意識した点。
絶対に許される行為ではないのですが、同じように救いがたき鬱屈とした辛さを抱えた人が見て救われた気持ちになって貰えたらよいなぁと想いながら演じていました。􀀃

◎長谷川さんと共演させて頂いた感想。
他の作品でお見かけする長谷川さんとはまた違い、紛れもなく『鈴木先生』がそこにいたので感動しましたね。

◎メッセージ
世の中からは『小さな問題』と思われそうな事に真剣にぶつかり、観ている人々が世の中の『大きな問題』の根元を考えさせられる『鈴木先生』。􀀃僕が演じさせて頂いたユウジは、勝手ながら最後の転校生だと思っています。􀀃ユウジと鈴木先生がどう向き合うのか、是非劇場で観てください。

テレビ東京プロデューサー山鹿達也風間俊介起用のコメント
風間俊介さんと言えば、「金八先生第5 シリーズ」の兼松健次郎で鮮烈な印象を残し、CX「それでも、生きてゆく」では、存在感、演技力で他を圧倒し、そしてこの秋、NHKの朝ドラ「純と愛」でヒロインの相手役を務める若手実力派俳優。今回の映画「鈴木先生」では、女子生徒・小川蘇美を人質にとって学校に立てこもるという緋桜山中学OBの勝野ユウジを演じてもらいました。勝野ユウジは、中学時代は先生の言うことを守る真面目な生徒。しかし卒業後、要領の良い人間ばかりが上手く生き抜く社会で、ドロップアウトしてしまう。
そしてあることがきっかけで、今の学校教育に、鈴木先生に対決を挑んでいく・・・という役どころ。
ユウジには「鈴木先生ワールド」に異分子として圧倒的な存在感が必要でした。風間さんは、確かな演技力と存在感、そして何よりも「金八先生」の申し子という点からオファーしました。
自分に許されていた最後の居場所を失った時、ユウジが抱える非常に複雑で難解な心情を、繊細さと凶暴性を見事に表現し、的確に演じています。ぜひご注目ください。

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執筆者

Yasuhiro Togawa