ロシアのアニメーション作家 ユーリー・ノルシュテイン氏との交流から生まれ、アニメーション作家育成を目的に2007年開校したアート・アニメーションのちいさな学校。久里洋二さんをはじめアニメーション界の第一人者また現役プロらが教え、学校長でもある真賀里文子さんらによる人形アニメーションの専門・実践的な指導受けることができる短編アニメーションの学校。

御陰さまで、2012年4月で6年目を迎えました。生徒作品もこれまで岡山や神戸の映画祭で受賞/上映され、今年は東京国際アニメアワード2012にて優秀賞「ざりがに(昼2期生)」を頂くなど少しずつですが成果が出て来ています。

このたび、アート・アニメーションのちいさな学校施設として講演・試写等で使用していたシアター(デジタル・45席)を短編アニメーション中心のミニシアターとしてオープンすることになりました。

第一弾は、「大好きアート・アニメーション 〜アート・アニメーションのちいさな学校5年間のあゆみ〜」と題して、ちいさな学校 昼コース(3年制)+夜間コース(1年制)第1〜5期の卒業生らの作品、人形アニメからドローイングに切り絵など、これまでの5年間でつくられた主な作品 52本を一挙上映いたします。

日程:6月29日(金) 〜 7月8日(日) 上映
チケット: 1プログラム¥500円 4プログラム:¥1,600円
前売券なし、当日会場にて販売。
事前にアート・アニメーションのちいさな学校事務局で購入可能。
チケットは開催期間中有効です。

お問合せ先 アート・アニメーションのちいさな学校劇場
      東京都杉並区阿佐ケ谷北2-12-19
TEL:03-5327-3725 FAX:03-5327-7655
http://www.laputa-jp.com/school/fiveyears.html

今後のラインナップ

7月末
●「ユーリー・ノルシュテイン 『イワン雷帝』を語る」

「『イワン雷帝』は信じがたいほど巨大な演出術の学校である。」04年ラ開催されたユーリー・ノルシュテインのワークショップの記録ドキュメンタリー。ノルシュテイン氏が映画芸術の天才と賞賛し、自身も多大な影響を受けたというセルゲイ・エイゼンシュテイン。すべての映画〜アニメーションを志すひとは必見!

9月末
●「どっこいまだまだ久里洋二」久里洋二特集上映昨年6月に三つ目の勲章を受章、今年のザグレブ国際アニメーション映画祭でも功労賞を。まだ日本に”アニメーション”という言葉がなかった頃から制作を開始。まさに日本のアート・アニメーションの元祖 久里洋二作品大特集上映!そして08年、20年ぶりにアニメーションを制作する久里センセイのすべてがわかるドキュメンタリー「久里洋二でいこう!」広島国際アニフェス08、オランダアニメーションフィルムフェスティバル08招待上映。

ほか
●「空の唄」
昨年、バルト三国記念週間でも特別上映した作品。
シュルレアリスムの巨人マッティ・キュット最新長編人形アニメーション。バルト三国エストニアから届いた最高に奇妙でシニカル、超現実的イメージに溢れた素晴らしい作品!

●「川本喜八郎×ユーリー・ノルシュテイン 『死者の書』について」
『死者の書』制作〜公開時に行なわれた川本喜八郎氏とノルシュテイン氏の対談。3台のカメラで押さた記録映像。2012年3月にはパリにて川本さんの追悼上映がありノルシュテインさんも出席したとのこと。

その他、アニメーション・映画の自主上映の場に。
また劇場公開・宣伝・配給もしていきます。

執筆者

Yasuhiro Togawa