累計100万部突破!!

舞台は太平洋戦争—天才零戦パイロットでありながら“海軍一の臆病者”とさげすまれた。最愛の妻のもとへ「生きて帰る」ことに執着していたはずの彼は、なぜ特攻機に乗り自ら命を絶ったのか!?
60年間封印されてきた大いなる謎、次々と明らかになる驚愕の真実!
時代を超えて明かされる、秘められた宮部の想いとは…!?
一級のミステリー、かつ究極のラブストーリー。待望の実写映画化!!

原作は2006年8月に太田出版より刊行、その後講談社から文庫が刊行され、現在累計100万部突破のミリオンセラーとなった百田尚樹・著「永遠の0」。太平洋戦争を題材にした長編戦争小説にもかかわらず、現代の若者が祖父の足跡をたどるミステリー仕立てという斬新な内容、時代を超えて深い感動を呼ぶ壮大な愛の物語であることが評判となり、発売以来じわじわと口コミで伝播。20代〜高年齢層まで幅広い男女に支持され、常にベストセラーの上位に名を連ねてきました。出版社には映像化のオファーが多数寄せられ、映画化を望む声が高まる中、全国の読者の胸に刻まれた感涙の物語が、いよいよ大スクリーンに登場します!!

監督は、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなど、数々の国民的映画を監督してきたフィルムメイカー山崎貴
「読み始めたら手をとめることが出来ないほど、作品に引き込まれた。」—今回の映画化に並々ならぬ思いをかける山崎監督は、これまでの作品同様、人間を見つめる確かで温かな眼差しで、命の意味を問う本作でも全世代が感動できる人間ドラマを作りあげていきます。また零戦によるダイナミックな空戦は、実物大の零戦を新たに製作するほか、これまで手がけた作品の中で最多ともなりうるCG技術をフル活用し、迫力満点の戦闘シーンを徹底再現。「今迄で一番過酷な撮影現場になるだろう」という言葉通り、原作のダイナミズムを損なうことなく、当時の戦争の“臨場感”をありありと大スクリーンで表現していきます。

謎多き主人公の宮部久蔵には、映画「SP」シリーズで、極限までの役作りと激しいアクションが話題となった岡田准一
“海軍一の臆病者”、“何よりも命を惜しむ男”、“とんでもない凄腕のパイロット”———衝撃的な証言からその実像が徐々に明らかになっていく謎多き天才パイロット。妻と娘を愛し、誰よりも生きて帰ることを望んだ強さ・優しさ・温かさを持つ人物。
「原作を読んで、すぐに岡田さんが浮かんだ」という山崎監督と、「監督と以前から御一緒にお仕事をしたかった」という岡田の相思相愛の初タッグが実現!!徹底的に役と向き合いながら、ビジュアルから内面に至るまで、監督と宮部像についてのディスカッションを重ねています。

祖父・宮部久蔵の大いなるミステリーを解き明かしていく現代の若者・佐伯健太郎には、映画「恋空」やドラマ「ブラッディ・マンデイ」など、大ヒット作・話題作へ次々と出演している若手俳優の筆頭格、三浦春馬
戦争を知らない現代の若者の視点を体現し、お客さんの代表として宮部の運命の謎を追う重要な役どころを演じていきます。

宮部久蔵が愛し続け、娘とともにその帰りを待ち続けた妻・松乃には、映画「八日目の蝉」でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞、大ヒット映画「花より男子ファイナル」ほか、「おひさま」での朝の連ドラ主演をつとめるなど、国民的女優の井上真央
意志の強いまなざしやたたずまいで、宮部がなぜ「生きて帰る」ことにこだわり続けたのか、その理由を体現していきます。

本編は12年6月よりクランクイン。鹿児島県奄美大島や千葉、茨城などのロケ地で大規模な撮影を行うほか、アクロバティックな空撮を行うなど、近年の実写映画ではまれにみる3カ月間に及ぶ壮大な撮影を敢行。主演の岡田准一もクランクイン前にトレーニング、軍事教練を積み、現存する零戦パイロットたちにヒアリングを重ねるなど、徹底したリアリティを追求しています。
完成は2013年春ごろ、公開は2013年を予定しています。

<コメント>
百田尚樹(原作者)
『永遠の0』のテーマは「戦争」ではありません。「人は何のために生きるのか」、「誰のために生きるのか」を現代の人々に問いかけた物語です。
私が近年最も感動した映画「ALWAYS三丁目の夕日」を撮った山崎貴監督がメガホンを取ると聞き、これ以上の喜びはありません。岡田准一さんが演じる宮部久蔵も楽しみです。

岡田准一(宮部久蔵役)
山崎監督とは、以前より御一緒にお仕事をさせて頂きたかったので、今回の撮影をとても楽しみにしております。
ベストセラー原作の映画化ということで、原作ファンの方の期待を裏切ることのない作品に、そして、戦争を実体験していない私達世代にも、家族のために「生きる」ということにこだわった男を演じることで、何かしら感じとって頂ける作品にできる様、撮影に臨みたいと思います。

三浦春馬(佐伯健太郎役)
素晴らしい作品に関われること、素敵な俳優さん、スタッフの方々と仕事をさせていただけること大変光栄に思います。山崎監督がつくりだす世界の中で『永遠の0』という作品がもつメッセージを僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとって頂けるよう、誠実に真剣に役に臨みたいと思っております!!

井上真央(松乃役)
素晴らしい大作に参加することができて、とても光栄です。
語り継ぐべき真実や大きな愛を今の時代を生きる方達に広く知ってもらいたいと思いますし、出征した夫との約束を信じて、精一杯生き抜く『松乃』を通して、私自身もその一端を担えたらと思っております。

山崎貴監督
もともと特攻隊員には興味があり、いつか何らかの形で映画化してみたいと思っていました。そんなとき、知り合いから
原作本を勧められて読み始めました。戦争小説としては斬新なミステリー仕立てになっていて、“臆病者”というレッテルをはられた宮部久蔵が実は凄腕のパイロットで、誰よりも「生きる」ことにこだわっていたはずなのに、特攻に行って自らの生涯を終える—という物語の大いなる謎にぐんぐん引き込まれ、ページをめくる手をとめることが出来ませんでした。読み終わったときに涙が止まらなくなり、自分の手で映画化したいと強く思うようになりました。
原作の持つダイナミズムに負けないよう、映画で戦っていきたいと意気込んでおります。戦争の臨場感を映像でリアルに表現し、戦争や零戦、特攻というテーマをこの作品で伝承していければと思います。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa