2012年5月よりKDDIとJ:COMによる新サービスが展開されることが決まりました。これまでの配信ドラマの常識を超えるプレミアドラマの配信を開始致します。その名は・・・「ドラマJoKer<ジョーカー>」。

『容疑者Xの献身』、『白夜行』、『麒麟の翼』など、原作&映画ともに大ヒットを飛ばす、今や国民的ミステリー作家「東野圭吾」の意外とも言える「笑い」に関しての短編集から、3つの味の「笑」をセレクト。東野圭吾の知られざる「笑い」へのこだわり作品が、この夏、満を持してのドラマ化決定。豪華全キャスト&主題歌の発表をさせて頂きます。

第1笑の「モテモテ・スプレー」には、あまりのモテなさに怪しい研究所の博士から秘密のアイテムを受け取ってしまうタカシ役に、2012年に入ってからだけでも映画『ロボジー』『宇宙兄弟』『ポテチ』と話題作の出演が続く、濱田岳(はまだがく)、タカシが思いを寄せるあゆみ役に倉科カナ(くらしなかな)、そしてタカシに秘密のアイテムを提供する博士役に、津川雅彦(つがわまさひこ)。

第2笑の「あるジーサンに線香を」には、若返りの実験に参加する「ジーサン」役に、日本映画界きってのバイプレイヤー笹野高史(ささのたかし)、ジーサンの若返り役となる2人1役には、今最も注目される若手俳優、菅田将暉(すだまさき)、二人が想いを寄せる千春役には、今や日本一のアイドルグループAKB48の宮澤佐江(みやざわさえ)。

第3笑の「誘拐電話網」には、身代金要求電話を受ける蕎麦屋の店主役に、NHK大河ドラマ「平清盛」の鳥羽上皇役が好評を博す三上博史(みかみひろし)、三上の妻役にNHK朝の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」にも出演中のミムラ。

そして、この豪華なドラマを彩る主題歌にはトータス松本の『笑ってみ』が起用されます。東野流の一味違った笑いを完成させる極上のスパイスとなっております。東野圭吾作品の映像化×主題歌と言えば、『秘密』(99)の竹内まりや「天使のため息」、『容疑者X献身』(08)のKOH+(福山雅治・柴咲コウ)の「最愛」、ドラマ「流星の絆」の嵐の「Beautiful Life」 など、各楽曲がそれぞれ大ヒット曲となっています!

−−−プロデューサー 山田雅子 コメント

・数ある東野圭吾作品の中でもこの「笑」シリーズのドラマ化に選んだ理由

★今や日本一のミステリ作家といえばほとんどの人が東野圭吾と答えるであろう地位を
  確立されていますが、それほどの作家だからこそ知ってほしい別の一面、どちらかというと
  ブラックかつシニカル方面ですが「笑」というテーマで1990年代から現在まで連続で書かれている短編がある、
  いわばその「笑」というのは東野さんの目線を裏から支えているひとつの大事な要素なのではないかと。
  今回は30分程度×3本というお題があったので、普段長編をやるときにできない方法論がとれるというのもあっ
て私自身、コメディ、に拘ってものを作っている人間ではあるので、今まで作ってきたわりとオモテ目線の「笑」
  の作法で、東野さんのどこかウラ目線の「笑」の映像化を全く違う包装紙にくるんだように3つの形で表現するの
  は巨匠、東野圭吾の映像化作品としてもかなり珍しい部類に入るのではないかと思いました。

 ・主演濱田岳さん&三上博史さん&笹野高史さん の起用理由

★今回、東野さんの「笑」をやるにあたっての裏テーマのひとつは、メインキャストに芸人さんにしない、ということでした。なぜなら、登場人物はけっして自発的に人を笑わせる、とか、面白い、という要素を持たないのが理想的だったからです。やってる俳優さんから「面白いでしょ」的匂いがしてしまうと多分台無しになってしまうであろう種類の「笑」がテーマだからです。

濱田岳さん→あの年代の俳優の中では唯一無二の「天才」 だと思ってます。今回の3本のなかでは一番分かりやすい話なので、主演がお芝居の「間」やら「動き」やらで何かを乗っけていける人であることが必須でした。リアルなのに面白い、という彼の個性で作品のクオリティが格段にアップしてると思います。

三上博史さん→蕎麦屋のおやじが三上博史だったら??ぶっちゃけますと、ホントに出てくれるのかなあ、ダメもとで理想の一番上から行こう!と脚本をぶつけてみました。最近では、どういう大きな政治で動かされているのかを内容より先に気にするキャストさんが多いのですが、純粋に自分が面白いと思えるかどうかで判断される俳優さんで、やはり、稀有な存在なのだと思います。

笹野高史さん→私のなかでの今一番輝いているジーサンです。内容的には「老い」というかなり切ないテーマですので、ストレートに見た人ががっつり落ち込んでしまうようなキャスティングにはしたくなかった。往年の大スターの老後に見えても見た人は落ち込むでしょうし、あまりにもリアルなおじいさんでも可哀想感がでてしまうでしょうし。今、現役で大車輪で活躍されてて、何と言ってもユーモラスなジーサンといえば、答えは一つ!!という感じでした。

−−−トータス松本  コメント
よく笑う人は、元気に見える。だから、僕もあなたも笑った方がいい。なかなかうまく笑えない時は、笑いをさそう何かにふれれば少しは笑えるかもしれない。この歌がそんな何かになれば、うれしいです。

原作 東野圭吾シリーズ‘笑’とは
1995年に「怪笑小説」、1996年に「毒笑小説」、2005年「黒笑小説」、最新刊は2012年に「歪笑小説」が発売された、東野圭吾の裏のライフワークともいえるシリーズ。いずれもブラックな笑いがあるユーモア小説の短編集である。今回の「歪笑小説」は、自作のドラマ化に浮かれる作家や、担当編集者に恋した作家など、出版界の裏話などをネタにしており、「東野の本人の直筆のメッセージ『もうネタ切れ。業界の皆様、御安心ください。もう書きません。』という広告が話題になった。

執筆者

Yasuhiro Togawa