ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で初めて宇宙を眺めてから400年。
NASA開局から50年。人類初の月面着陸から40年。
『ディープ・ブルー』で”深海”の神秘を、『アース』で”地球”の奇跡を描いた、ドキュメンタリー映画の最高峰BBCが次に選んだテーマは”宇宙”。

 発足当初から全てのプロジェクトの仔細を16mmカラーフィルムに克明に記録していたNASA。 そのオリジナルフィルムに史上初めてアクセスしてつくられたのが「宇宙(そら)へ」である。数千時間にも及ぶ蔵出し映像に残っていたのは、圧倒的な宇宙の美しさと、そこに立ち向かうNASAの50年に及ぶ壮絶な記録──。

 打ち上げに失敗したロケットの姿、船内火災、そして飛行士たちの死。予期せぬ事故の凄惨なありさまに言葉を失い、頭を抱える地上職員の緊迫した表情は、宇宙開発という壮大な仕事に取り組む人々の緊張と危険な日々を映し出す。最高の人智を集めてなお、繰り返される幾多の挫折。それを乗り越え、私たちを惹きつけてやまない宇宙という無限のフロンティアに向かう勇気と情熱。フィクションにはなし得ない、”真実の映像”ゆえの感動が、ここにある。
 まさに宇宙年ともいえる2009年、夏。人類の夢をかけたNASAの光と影の歴史がいま明らかにされます。

監督・脚本・製作総指揮:リチャード・デイル
製作:デンジャラス・フィルムズ
2009年/イギリス /カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/98分
原題:ROCKET MEN
翻訳監修:毛利衛
提供:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、博報堂DYメディアパートナーズ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 

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執筆者

Yasuhiro Togawa