世界中の映画祭で大絶賛さえる一方、イギリスBBCやNHKほか約200ヶ国でテレビ放映され、日本でも07年に劇場公開されて話題を呼んだ『選挙』が再上映決定!

また、監督の最新作『精神』も6月13日公開が決定している。

『選挙』とは?

2005年秋、小泉劇場まっただなか。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬することになった。政治家の秘書経験もない山さんは、いわば政治の素人。しかも選挙区は、ほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区。いわゆる落下傘候補だ。「電柱にもおじぎせよ!」を合い言葉に、小泉首相や自民党大物議員、地元自民党応援団総出の、世にも過酷な「どぶ板選挙」がはじまった。果たして、山さんは勝てるのか?そして、選挙戦を通じて浮き彫りになる「ニッポン民主主義」の本質とは?
戦後50年間、ほとんど途切れることもなく日本の政治を支配してきた自民党。『選挙』は、この巨大政党がいかなる戦略と方法論を駆使して「政治の素人」を「公認候補」に仕立て上げ、選挙戦を展開するのか、裏も表もつぶさに観察したドキュメンタリー映画。日本の政治の縮図ともいえる市議会議員選挙に密着することで、日本型民主主義の構造そのものをあぶり出した。

観察映画・第2弾が本に!

『精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける』
・著者 想田和弘
・体裁 46判、ソフトカバー、240ページ(予定)
・定価 本体1400円(税別)
・刊行 2009年6月中旬刊行予定
・発行 中央法規出版

モザイク処理は絶対に使わない!——タブーに挑み、精神病の本質に迫った映画『精神』の想田監督が、制作から公開にいたる紆余曲折と葛藤を語る。精神病患者を撮る理由、 「観察映画」にこめた思い、被写体への共感、モザイクをめぐる葛藤……。映画には収め切れなかった数々のエピソードから、精神病大国・日本の現実と社会・メディアに広がるタブーについて考えさせる一冊。精神科医・斎藤環氏との対談も収録。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa