歌舞伎の舞台作品をHD高性能カメラで撮影し、サウンドや、臨場感の再現を追求した今までにない映像作品としてスクリーンで上映するシネマ歌舞伎。そのノウハウを駆使し、シネマ歌舞伎史上初めての試みとして、中国・蘇州での海外公演を早くもスクリーンで甦らせたシネマ歌舞伎特別篇『牡丹亭』の公開が下記のとおり決定致しました。

中国陶酔!!アジアの至宝・玉三郎が魅せる、情と美の極致。
1作ごとに新たな映像作りにチャレンジを続けるシネマ歌舞伎。今回はその特別篇として、坂東玉三郎が主演として客演し、中国・蘇州科学技術文化芸術センターで2009年3月に公演された昆劇『牡丹亭』の公開が早くも決定致しました。見事な中国語(蘇州語)のせりふと歌を駆使する玉三郎の迫真の演技に、中国の観客やメディアは酔いしれ熱狂的な拍手を送りました。この伝説的公演に加え、今回は蘇州での玉三郎のすべてもカメラにおさめた第一部 ドキュメンタリー篇『玉三郎16Days in蘇州』と第二部 舞台篇『牡丹亭』の二部構成で、シネマ歌舞伎ならではの臨場感あふれる映像と音響が大スクリーンでお楽しみ頂けます。

南安太守の令嬢・と杜れいじょう麗娘は、春のうたたねの夢にりゅうむ柳夢ばい梅という若者と出会い瞬く間に恋に落ちる。二人は歓喜の時を過ごしますが、気がつけばそれらはすべて夢の中での出来事だった。夢の中での恋が忘れられず、その深い思いのあまり杜麗娘は病に罹り、はかなくこの世を去ってしまう。しかし、二人の愛はそれでは終わらなかった…。

シネマ歌舞伎特別篇『牡丹亭』
5月30日(土)より東劇ほか全国順次ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa