1月17日(火)- 3月26日(日)→上映スケジュール

定員=310名 ただし伴奏つき無声映画は300名(各回入替制)
発券=2階受付
料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円
(伴奏つき無声映画)一般1,000円/高校・大学生・シニア800円/小・中学生600円
・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。
・シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。

開映後の入場はできません。

 フィルムセンターは2か月以上に渡り、1920年代から1930年代に生み出されたドイツ・オーストリア映画の名作・傑作群を上映します。ドイツ映画は無声時代から、当時の演劇・美術・文学などの諸芸術を取り込むことで洗練された芸術映画として広く認知され、その名を世界映画史に刻みました。また、トーキー時代を迎えた1930年代にはドイツとオーストリア両国にまたがって音楽映画が盛んとなり、『会議は踊る』や『狂乱のモンテカルロ』(いずれも1931年)といった華やかなオペレッタ映画が世界の観客を魅了しました。

 このプログラムは、フィルムセンターが収蔵するフィルムから49本の長篇映画と41本の短篇映画を厳選したものです。中でも『キリストの一生』『東洋の秘密』は川喜多かしこ氏旧蔵の可燃性フィルムから今回新たに復元したもので、国際的にも重要な発見と言えます。また、『カリガリ博士』(1920年)や『朝から夜中まで』(1921年)といった表現主義映画の代表作や、字幕を極力用いない室内劇(カンマーシュピール)映画『除夜の悲劇』(1923年)などの無声期の傑作、そして山岳映画の雄アーノルト・ファンクの勇壮な作品群、恋と人生を謳歌するきらびやかな音楽映画、隙のない映像美とプロパガンダが融合したオリンピックの記録『民族の祭典』(1938年)などの特徴ある作品が並びます。また小特集として、華麗で享楽的なオーストリア映画を牽引し日本でも多くのファンを獲得した才人ヴィリ・フォルスト、当時のヨーロッパで活躍した日本人オペラ歌手・田中路子にスポットライトを当てます。さらに短篇の分野では、世界の先駆的な学術映画であるウーファ社の文化映画(クルトゥーアフィルム)や、美しく抽象的なアンサンブルを堪能できる実験映画作家オスカー・フィッシンガーの初期作品を紹介します。

 なお、1月31日から2月5日の期間は、無声映画の伴奏音楽家ギュンター・ブーフヴァルト氏をお招きし、6作品の伴奏つき上映を行います。世界を席巻した珠玉の秀作をどうぞお楽しみください。

詳細は、下記のサイトへ
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2006-02-03/kaisetsu.html