「この事件は金になる」一本の電話が弁護土の運命を変えた……

『シヒル・アクション/CIVIL ACTION』

・2000年1月 シャンテシネにて公開決定

<INTRODUCTION>
訴訟社会といわれるアメリカの法廷の裏側を鋭く描いた『シビル・アクション』は
1989年、法廷で対決が操り広げられた実際に起こった話です。ジョン・シュリクマ
ンが富も名声も得ていた当時、作家のジョナサン・ハーは公私の場を間わず制限な
しにシュリクマンを自由に取材できる権限を与えられていた。ハーが書く本はすば
らしい栄光の記録になるはずでした。しかし、シュリクマンの担当した河川汚染の
裁判は、思わぬ展開で大苦戦し、彼自身の人生を破滅に導くことになる。一人の人
間の挫折とそこから真実を追求する情熱を生々しく“CIVIL ACTION”に著わした。
そして、その著作はニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに2年間に渡っ
て首位の座にランクされました。
映画化権はタッチストーン・ピクチャーズが獲得、ロバート・レッドフォードのワ
イルドウッド・エンタープライズヘもたらされました。監督/脚本は『シンドラー
のリスト』でアカデミー賞にノミネートされているスティーブン・ザイリアン、撮
影は『明日に向かって撃て』でアカデミー賞を受賞したコンラッド・ホール、主演
は近年演技派として、評価の高いジョン・トラボルタ。彼と法廷で息詰まる対決を
繰り広げる企業側の弁護士役には、本作品により99年度アカデミー賞助演男優賞に
ノミネートされたロバート・デュバル。共演には、シュリクマンの事務所の会計係
を演じる「ER」「ファーゴ」のウイリアム・H・メイシー、河川汚染により息子を
失った母親に『アポロ13』でアカデミー賞にノミネートされたキャサリン・クイン
ラン、『ガープの世界』のジョン・リスゴー、大企業の重役に映画監督として名高
いシドニー・ポラックが演じる他、多数の演技派俳優が脇を固めています。


4人のパートナーとボストンで法律事務所を経営しているジョン・シュリクマン(
ジョン・トラボルタ)は、次々と勝訴をものにしている敏腕弁護士だ。彼にとって
、裁判はゲームのようなもの。彼は多額の報酬をものにし、地位と名声を手に入れ
ていた。だが、ラジオの法律相談に生出演中にかかってきた一本の電謡が、途方も
ない事件を引き起こしシュリクマン自身の運命が大きく変わっていくことになる。
ニューイングランドの田舎町に端を発した河川汚染の裁判に金の匂いを嗅ぎ付けた
シュリクマンは住民側の弁護につき、医学的検査と科学的検査のために260万ド
ルを彼自身が負担し、多額の和解金を手に入れるはずだった。しかし、企業側の弁
証士、シューリー・フェイチャー(ロハート・デュパル)の狡猾な手中にはまり、裁
判に敗れ、シュリクマン自身の人生、そしてパートナーたちの人生を破滅に導くの
だった。
パートナーとの信頼関係を失い、絶望と多額の負債だけが残されたシュリクマンだ
が、彼の心の中にはプライドと正義は残っていた。彼は住民のために、そして彼自
身のために再び法廷に立つ。

<STAFF>
製作:ロバート・レッドフォード、スコット・ルーディン
   レイチュル・フェファー
原作:ジョナサン・ハー
監督・脚本:スティーブン・ザイリアン
撮影:コンラッド・L・ホール

<CAST>
ジョン・トラボルタ、ロバート・デュバル、キャサリン・クインライン