直木賞作家・黒川博行氏の受賞後第一作である小説「後妻業」が、名匠・鶴橋康夫監督により、「後妻業の女」として実写映画化、8月27日(土)より全国公開されます。金持ち男の後妻に入り、財産を狙って詐欺を働くという犯罪、“後妻業”。大人の色気を放ち、次々と男性を騙していく主人公、“後妻業の女・小夜子”を演じるのは、大女優・大竹しのぶ。小夜子と共に独り身の老人達を騙していく結婚相談所所長・柏木役に、豊川悦司。その他、永瀬正敏、尾野真千子、笑福亭鶴瓶など演技派且つ個性的な役者陣が脇を固め、愛とお金を巡る人間喜劇を彩っていきます。そんな本作は、大阪府在住の黒川氏の原作を、大阪に本社を構える読売テレビでドラマ演出家として大活躍した鶴橋監督が、大阪を舞台に、多数の関西出身キャストを中心にして全編大阪弁の丁々発止のセリフの応酬で描くという、“大阪人の、大阪人による、大阪人のための、人間喜劇!”であり、大阪人必見の“真のご当地映画”であるといえます。

全国に先駆け、7月5日(火)に道頓堀川を航行する船上で行われた爆笑記者会見を皮切りに、共同出資という形でタッグを組んだ在阪民放テレビ5局による、各局アナウンサーがキャストをパロディした「放送業のアナ」企画や、5局がプロデュースした大阪弁やギャクが満載の関西限定TVスポットの制作&放映、また各局の人気番組に連日キャストが登場するなど、大いに盛り上がりを見せています。そんな中、8月25日(木)に、主演の大竹しのぶが映画PRの最後の総仕上げとして、在阪民放テレビ5局を代表する5つの人気番組に次々に生出演していくという、史上初! 前代未聞! の「在阪民放テレビ5局1dayジャック企画」を行いました!

公開を控えた映画のPRとして、朝から夕方までの情報番組に次々に生出演していくことは「電波ジャック」と呼ばれ映画PRの手段としては現在では非常にポピュラーな手法ですが、それは、あくまでも、特定の1つのテレビ局の番組を渡り歩くというのが一般的。しかし、本作は在阪民放テレビ5局の共同出資を背景に、5局の番組を1日で一挙に渡り歩くという掟破りとも言える企画を成立させました!

生出演したのは、ABC朝日放送「おはよう朝日です」、KTV関西テレビ「よ〜いドン!」、MBS毎日放送「ちちんぷいぷい」、TVOテレビ大阪「ニュースリアル」、YTV読売テレビ「かんさい情報ネット ten.」という、いずれも各局の看板番組且つ関西地区で人気・好視聴率を誇る5番組。これほどの人気番組を映画PRとして1日で生出演していくのは、史上初の試み! 通常ではあり得ない、共同出資だからこそ、また大阪だからこその仰天企画となり、8月27日に控えた映画公開への強力な追い風となりました。

大竹しのぶ コメント
(1dayジャックを終えて…)
関西のテレビ番組という、自分にとって普段見慣れない番組・局に来ることはとても新鮮な経験でした。
会社ごとの雰囲気で番組も違うんですが、すべての番組・局に共通して言えるのが、すべてのスタッフの皆様がとてもあたたかく自分を迎えてくれたのが嬉しかったです。

(ここまで宣伝活動を振り返って…)
面白い作品を作ることができれば、今回のように、普段はライバルであるこの在阪民放テレビ5局の皆さんに共同出資をしていただくことができるし、その結果として、史上初の1dayジャックという機会をいただくことができたんだと思います。これは面白い作品じゃなければ成立しないし、面白い作品を作ればそういう垣根も飛び越えられるんだなと痛感しました。

(今日一日で出会った人々で印象的だった方は?)
須田さん(TVO「ニュースリアル」コメンテーター)と桂南光さん(MBS「ちちんぷいぷい」木曜レギュラー)は、頑張れば後妻業で騙せそうだと思いました(爆笑)

(関西の皆さんへのメッセージ)
関西のパワーっていうのは、この映画にも溢れているし、5局を巡って、生の関西弁を聞いていると、やっぱり凄いし、尊敬すべき、愛すべきパワーだなと思いました。そのパワーを一番わかっているのは関西の皆様なので、関西からこの映画のヒットに向けて火がついてくれたらいいなと思います。

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執筆者

Yasuhiro Togawa