この度、8月20日よりポレポレ東中野より全国順次ロードショーすることが決定した、ドキュメンタリー映画『海峡を越えた野球少年』。韓国で1956年から1997年まで開催された、高校球児たちによる鳳凰(ポンファン)大旗全国高校野球大会。在日コリアンの少年たちよる選抜チームが毎年出場したことはあまり知られていない—。3,000本安打の名選手 張本勲もこの大会を通り過ぎていった。祖国を二つ持ちアイデンティティーの狭間で揺れた野球少年たち、大人になった彼らを探し出す珠玉のドキュメンタリー作品が完成しました。

予告編::https://www.youtube.com/watch?v=_Gk1FDjfOWw

1982年の韓国プロ野球発足から34年 —
現在では、日本で活躍する選手も多く、イ・デホ(前ソフトバンク)、チュ・シンス等8人の選手が世界最高峰のメジャーリーグで活躍する日本と肩を並べる野球大国となった。
朝鮮戦争後の1956年、戦後復興のため開催された高校生の野球大会は、当時韓国で一大センセーションを巻き起こし、在日同胞の選手たちの華麗で洗練されたプレーに韓国の観客は度肝を抜かれ、韓国の人にとってその存在は羨望の的となり、韓国野球のモデルとなった。
1956年から1997年までの42年間、毎年夏になると野球少年たちは、海峡を越えて本国に渡る。そのなかで決勝戦まで勝ち残りながら惜敗した1982年の野球チームの少年達を探し出し、プロ野球始球式に登板してもらおうという企画が持ち上がる。そして、熱心な韓国の野球ファンが日本にやってきて当時の選手捜しを始めるが・・・。
大好きな野球とアイデンティテーに翻弄されながら、塩っぱい青春を謳歌した在日の少年たちの哀愁と希望、そして韓国野球の発展に貢献した野球少年の軌跡を綴った野球ドキュメンタリー映画である。

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執筆者

Yasuhiro Togawa