映画「僕らのごはんは明日で待ってる」は、楽しい時もつらい時も、今日も一緒にごはんを食べることで恋を育てていく、正反対の性格のふたりが織りなすラブストーリー。原作は、笑って泣けるあたたかい世界観が若者に絶大な支持を受ける作家、瀬尾まいこのロングセラー恋愛小説「僕らのごはんは明日で待ってる」(幻冬舎文庫、発売中)。監督・脚本を務めるのは、漫才グループ「髭男爵」出身というユニークなキャリアを持ちながら、2007年『無防備』が第13回釜山国際映画祭(2008年)新人監督作品コンペティション部門最高賞(ニュー・カレンツ・アワード)受賞、59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品されるなど高く評価され、近年では映画『箱入り息子の恋』(2013年)で第54回日本映画監督協会新人賞受賞、昨年はドラマW「十月十日の進化論」で第52回ギャラクシー賞奨励賞を受賞し、注目を浴びる日本映画界の新鋭・市井昌秀。『箱入り息子の恋』で星野源に日本アカデミー賞新人俳優賞ほかをもたらした市井監督が、『ピンクとグレー』で映画界でのブレイクを果たした中島裕翔を演出します。

本作は、体育祭の競技「米袋ジャンプ」をきっかけにつきあうことになったふたりが、ファーストフードで恋を知り、ファミレスで愛に気づき、白いごはんを食卓で一緒に囲む事を夢見るが、突然別れが訪れる二人の7年間を描きます。無口な草食男子・葉山亮太と、太陽のように明るくて思ったことをずけずけ言いすぎる上村小春。ちょっと難ありの性格のふたりが、明日のためにつらい時も今日も一緒にごはんを食べる——そんな当たり前のことが、とっても大切に思える、心温まる感動の物語となっています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa