映画『アスファルト』寂れた「団地」に訪れた、不思議な出逢いと奇跡——ポスター&予告解禁

この度、第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた『アスファルト』が9月3日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開が決定致しました。また、フランス映画祭2016にても先行上映され、本作の主演を務めますイザベル・ユペールが映画祭の団長も兼ね、来日を致します。
予告編::https://www.youtube.com/watch?v=5lpfg_C4bnQ
今回解禁された予告編では、フランス郊外の寂れた団地を舞台に、3組6人の男女の出逢いのシーンがユーモラスに描かれる。車いす生活を送る中年男と、物憂げな美人看護師。「母親は死んだ」と嘯く鍵っ子のティーンエイジャーと、全盛期を過ぎた女優。突然不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と、彼を迎え入れるアルジェリア系移民の女性——。
一癖ありそうな女優に扮するイザベル・ユペールの相手役を、監督の実の息子ジュール・ベンシェトリが瑞々しく演じている。さらに、灰色の風景に異彩を放つアメリカ人宇宙飛行士には、マイケル・ピットがキャスティングされ、作品にリズムを生み出している。
映画ファンにとっては、壁に飾られた『ダイハード』のポスター、車椅子の写真家がヒッチコックの『裏窓』ばりにカメラをかまえるなど嬉しくなってしまうショットも満載だ。
まるで“空から降ってきたような”偶然の出逢いが時に年齢も、職業も、国籍も越えて、孤独な心に化学反応を起こしていく。人と人との絆が育っていくさまが視覚的に描きだされ、静かな感動を呼び起こす予告編となった。
『アスファルト』は9月3日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
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執筆者
Yasuhiro Togawa