映画『帰ってきたヒトラー』SEALDsの奥田愛基、坂上忍らが日本人に警鐘!!笑えるけど、笑いごとじゃない!?

この度、世界中を沸かした〔超問題アリ〕ベストセラーが原作の映画『帰ってきたヒトラー』(配給:ギャガ)が、6月17日よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開することが決定致しました!(原題:『Er ist wieder da』)
歴史上〈絶対悪〉であるヒトラーが現代に甦り、モノマネ芸人と誤解されて引っ張り出されたテレビの世界で大スターになるという大胆不敵な小説が、2012年にドイツで発売。絶賛と非難の爆風をくぐり抜け、ドイツ国内で250万部を売り上げ、世界42カ国で翻訳出版され、ここ日本でも累計17万部を超える売り上げを記録している大ヒット小説が、まさかの映画化となりました!ドイツではディズニーの大ヒットアニメ『インサイド・ヘッド』を抑えて第1位を獲得。
主役を演じるのは、リアリティを追求するために選ばれた無名の実力派舞台俳優オリヴァー・マスッチ。ヒトラーに扮した彼が街に飛び込み、実在の政治家や有名人、果てはネオナチと顔を合わせるというアドリブシーンを盛り込んだセンセーショナルな展開と、原作とは違う予測不能な結末は、一大ブームを巻き起こしたのです。
6月17日の公開に先駆け、本作を観賞した有識者の間で、恐ろしく面白いとの声が続出!しかし同時に冷や汗もたらり、我々現代の日本人への警鐘ともとれるコメントが寄せられた。平和安全法制に反対する『SEALDs』の創設メンバーで社会への提言をし続ける話題の大学院生・奥田愛基さんからは、「この映画、本当に笑っていいのか?なんかヒトラーがいい奴に見えて来た。しかし、笑ってしまったが最後、ヒトラーはあなたの中にもいる。彼はこの社会にずっといたのだ。」というコメントが到着。現代日本社会に重ねて一体何を思いうかべたのか…。人気司会者としても活躍する俳優・坂上忍さんは、「まさか、あのヒトラーに我々現代人が皮肉られる日がこようとは…。単なる風刺映画にあらず、デヴィッド・ヴェンド監督は信念を貫く男である。」とピリッとスパイスを効かせて絶賛。多方面で活躍する俳優・松尾貴史さんからは、「不謹慎コメディ系か、SF皮肉系かと思いつつ、そんな枠を簡単に超えて、フェイクドキュメンタリーもセミドキュメンタリーもドラマもパロディも社会派も生半可でない掘り進み方、ラストの強烈なメッセージがひりひりさせてくれます。この手法にはマイケル・ムーアも脱帽では。」との声。その他、評論家の宮崎哲弥、宇野常寛、キャスターの辛坊治郎ら報道・情報番組のコメンテーターを務める著名人からも絶賛の声が届いている。
笑うこと回避不能!怖がること回避不能!そんな映画のメッセージ性の強さが伝わる言葉の数々です。是非これらのコメントとあわせて本作のひりひりするような衝撃をご紹介下さい。ヒトラー閣下が新聞読んでびっくり!な初場面写真も解禁!
その他 著名人コメント(敬称略・順不同)
上杉隆(ジャーナリスト)
現代ドイツを舞台にアドルフ・ヒトラーという人類最大のタブーを登場させて国家ごと揺さぶった超快作。現実と諧謔の絶妙な配合で
観る者すべてのモラルを撹拌させる。
宇野常寛(評論家/「PLANETS」編集長)
民衆はヒトラーを愛し、そしてヒトラーは民衆に選ばれた。現代のリベラルな多文化主義とマスメディアの倫理は、この端的な事実を克服できたのだろうか?そして私たちはこのユーモラスな知的挑発を、まだ笑える状態にあるのだろうか?
木村草太(憲法学者/首都大学東京教授)
戦後70年。あの時にリアルを感じさせるには、相当な工夫が必要で、まさにこの映画がそれだろう。
何も考えずに生きたい人には、絶対にお勧めできない映画だ。
辛坊治郎(ニュースキャスター)
最高のコメディにして、最高のスリラー。アナタの心の中にも、きっとヒトラーが棲んでいる。そのヒトラーが、今スクリーンに蘇るのだ。これは心底恐ろしい。
武田砂鉄(ライター)
「ったく、くだらない映画だなぁ」と、二ヤリと笑う。いつしか、その二ヤリの意味がひっくり返っていることに気づく。
これはマズイことになった。笑わなきゃよかった。
中江有里(女優・作家)
すごい小説が、もっとすごい映画になった。愉快で恐ろしい夢を見ているような気持ち。
現代に蘇ったヒトラー@オリヴァー・マスッチの怪演に酔わされてしまった。
三浦瑠麗(国際政治学者)
映画人の「毒」にドイツの希望を見た。抱腹絶倒しつつ次第に笑みが消えて行く。もう誰も免責されない。
宮崎哲弥(評論家)
かつて藤子不二雄は隣人になったヒトラーを描いた(「ひっとらぁ伯父さん」)。この映画で奴はメディアの寵児と化す。
どちらも風変わりで人懐っこい。こうして私達は悪魔と戯れはじめるのだ。
石原千秋(早稲田大学教授)
ネオナチ批判?ドイツ国民性批判?ポイントは「ユダヤ人ネタ」を禁じたところにある。いまの日本人はマスコミ批判と観なければならない。自ら禁じるネタが多すぎる。
大澤真幸(社会学者)
この映画は『薔薇の名前』のアンチテーゼだ。『薔薇の名前』のメッセージは、われわれは笑えばファシズムから逃れられる、だった。『帰ってきたヒトラー』は逆に、笑いがファシズムへと人を導くこともある、と教える。
小林啓倫(経営コンサルタント)
蘇ったヒトラーと、現代人とのギャップに爆笑!だけでは終わらない。
ズレてるはずのヒトラーが、次第に現実の世界とマッチしていく。その姿にゾクッとすること間違いなし。
関連作品
http://data.cinematopics.com/?p=54691
執筆者
Yasuhiro Togawa