花開くコリア・アニメーション 2016・名古屋会場でいよいよ公開
★百花繚乱★バラエティ豊かな短編 25 作と、短編小説を映画化した長編オ
ムニバス『そばの花、運のいい日、そして春春』を名古屋初上映!
日韓アニメーション界の架け橋となるべく始まった「花開くコリア・アニメーション」も名古屋での開催は 7 回目を迎えます。本年は、韓国唯一のインディーズ・アニメーション映画祭「インディ・アニフェスト」最新上映作から短編 25 本を、「色彩の中の秘密」「あなたは遠くに」「懸命に生きる」の 3 つのテーマでお届けします。「懸命に生きる」は、昨年インディ・アニフェストに参加した評論家・土居伸彰氏セレクトによるスペシャル・プログラム。韓国の歴史や文化を色濃く反映した作品から、色彩感覚・表現技法に優れた作品、普遍的な人間の営みや感情にフォーカスした作品まで、多彩な韓国アニメーションの世界をお楽しみ下さい。また、韓国近代文学を代表する小説を映画化した長編『そばの花、運のいい日、そして春春』も特別上映。監督、評論家、研究者によるゲストトークも開催いたします。
■概要
会期:2016 年 5 月 28 日(土)・29 日(日)
会場:愛知芸術文化センター 12 階 アートスペースEF(地下鉄・東山線または名城線「栄」
駅下車、徒歩 3 分/TEL 052-971-5511)
料金:1 プログラム 一般 1,000 円 学生 500 円 ※ 当日券のみ
公式サイト:http://anikr.com/
問い合わせ:シネマコリア(西村)TEL 090-1863-7855
主 催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)、シネマコリア、愛知県美術館
後 援:大韓民国文化体育観光部、駐日韓国大使館 韓国文化院、日本アニメーション学会、日本アニメーション協会
協 力:ANIMATION TAPES、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)、土居伸彰(ニューディアー)
字幕協力:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、東京藝術大学大学院映像研究科
《見どころ1 韓国でしか作れない秀作》
ゲストのキム・ヘミ監督作『Little King(原題 舟橋伝)』は、朝鮮王朝第22代国王・正祖(チョンジョ)が、宮廷闘争に敗れ米櫃の中で憤死した父・思悼世子(サドセジャ)の墓を詣でる際、漢江(ハンガン)に舟を並べて臨時の橋を造ったという故事を元に、ある少年の親孝行を描く。インディ・アニフェスト2015でグランプリを受賞した本作は、伝統芸能パンソリの調べ豊かな韓国式ミュージカル・アニメーション。その他、太平洋戦争における朝鮮人の特攻隊員を描いた『環』、2014年に起こったセウォル号沈没事件をモチーフにした衝撃作『非正常』、アメリカに留学した幼い娘と付き添いの妻に、仕送りを続ける父親の悲哀をコミカルに描き、韓国では劇場公開された『トイレコンクール』など、韓国でしか作れない秀作の数々にご注目ください。なお、5月28日(土)の短編プログラム1「色彩の中の秘密」上映後にキム・ヘミ監督のトークを開催します。
《見どころ2 土居伸彰氏セレクトによる珠玉の短編集》
米アカデミー賞ノミネートでも話題となったブラジルの傑作アニメーション『父を探して』(名古屋シネマテークにて4/16より公開)を配給するニューディアー代表・土居伸彰氏。彼が作品選定を担当したスペシャル・プログラム「懸命に生きる」には、アヌシー国際アニメーション映画祭に招待されたオカルト・ホラー『繭』、ザグレブ国際アニメーション映画祭に出品された、少女と動物たちの物語『Material Girl』、眠気押し寄せるたいくつな午後の講義を描きザグレブ国際アニメーション映画祭で審査委員スペシャルメンションを受賞した『Afternoon Class』など、短編アニメーションの新たなる可能性や、表現法の多様性、そして監督の才能を感じさせる珠玉の9作品が勢揃い。5月28日(土)の土居セレクション「懸命に生きる」上映後は、土居伸彰氏によるトークも開催します。
《見どころ3 韓国近代文学とアニメーション》
日本でもDVDが発売された『Green Days〜大切な日の夢〜』のアン・ジェフン監督が、韓国・教育放送局EBSとの共同企画で制作した『そばの花、運のいい日、そして春春』を日本初上映。韓国近代文学を代表する3編の短編小説『そばの花の咲く頃』(1936年/李孝石 イ・ヒョソク)、『運のいい日』(1924年/玄鎮健 ヒョン・ジンゴン)、『春・春』(1935年/金裕貞 キム・ユジョン)をオムニバス形式でアニメーション化した作品で、原作小説の邦訳は『朝鮮短篇小説選(上・下)』(岩波文庫、大村益夫・長璋吉・三枝壽勝編訳、1984年)に収録されている。日本統治下で、大きな変化の時代を迎えた朝鮮社会の姿と、そこで生きる庶民たちの悲喜こもごもを、独特の映像美で描き出した意欲作。5月29日(日)には本作上映後、名古屋韓国学校の校長で、愛知大学などで教鞭をとる李孝心(イ・ヒョシム)氏による解説トークを開催します。
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花開くコリア・アニメーション2016 in 名古屋
★百花繚乱★バラエティ豊かな短編25作と、短編小説を映画化した長編オムニバス『そばの花、運のいい日、そして春春』を名古屋初上映!
主 催:韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)
シネマコリア
愛知県美術館
後 援:大韓民国文化体育観光部
駐日韓国大使館 韓国文化院
日本アニメーション学会
日本アニメーション協会
協 力:ANIMATION TAPES
韓国コンテンツ振興院(KOCCA)
土居伸彰(ニューディアー)
字幕協力:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭
東京藝術大学大学院映像研究科
公式サイト http://anikr.com/
■日程&会場
5月28日(土)・29日(日)
愛知芸術文化センター 12階 アートスペースEF
TEL 052-971-5511
地下鉄・東山線または名城線「栄」駅下車、徒歩3分
(オアシス21から地下連絡通路または2F連絡橋経由)
■プログラム
短編プログラム1「色彩の中の秘密」(10作品/74分)
短編プログラム2「あなたは遠くに」(6作品/67分)
土居セレクション「懸命に生きる」(9作品/67分)
長編『そばの花、運のいい日、そして春春』(90分)
■ゲスト
キム・ヘミ(短編プログラム1『Little King』監督)
土居伸彰(ニューディアー代表)
李孝心(イ・ヒョシム:名古屋韓国学校校長)
■スケジュール
5月28日(土)
13:00 長編『そばの花、運のいい日、そして春春』
14:45 短編プログラム2「あなたは遠くに」
※ 終映後、KIAFAスタッフによる解説トーク
16:30 短編プログラム1「色彩の中の秘密」
※ 終映後、キム・ヘミ監督のトーク
18:30 土居セレクション「懸命に生きる」
※ 終映後、土居伸彰さんのトーク
5月29日(日)
11:30 土居セレクション「懸命に生きる」
13:00 長編『そばの花、運のいい日、そして春春』
※ 終映後、李孝心さんのトーク
15:30 短編プログラム2「あなたは遠くに」
17:00 短編プログラム1「色彩の中の秘密」
※ 5月28日(土)21:00より交流会を予定。詳細はお問い合わせ下さい。
※ 5月29日(日)、李孝心さんのトークで『そばの花、運のいい日、そして春春』のメイキング映像を上映予定。
■チケット(当日券のみ)
1プログラム 一般 1,000円 学生500円
■問い合わせ
シネマコリア(西村)TEL 090-1863-7855
《ゲスト紹介》
■キム・ヘミ(短編プログラム1『Little King』監督)
釜山大学美術学科で工芸を専攻した後、韓国映画アカデミーに入学。短編『Bad Dream』(2003年)、『Iron Boy』(2004年)、CHARAの歌詞からインスピレーションを受けた『Private Beach』(2007年)を発表。7年ぶりの作品『Little King』(2014年)でインディ・アニフェスト2015グランプリを受賞した。
■土居伸彰(ニューディアー代表)
ニューディアー代表。新千歳空港国際アニメーション映画祭フェスティバル・ディレクター。短編やインディペンデント作品を中心に、アニメーションの研究・評論・配給・プログラム選定などを手掛ける。亜紀書房より「ワールドアニメーショントラベルガイド」が今年出版予定。GEORAMA主宰。
■李孝心(イ・ヒョシム:名古屋韓国学校校長)
高麗大学校歴史学大学学士。名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程(日本史)修了、修士。2010年に名古屋韓国学校の校長に就任。愛知大学、韓国観光公社(コリアプラザ名古屋)で講師を務めるほか、中部地域の学校などを中心に韓国文化普及のため講義活動を行っている。
執筆者
Yasuhiro Togawa