先日、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門への正式出品が決定した、是枝裕和監督の最新作『海よりもまだ深く』(ギャガ配給)が、5月21日(土)より全国公開いたします。

是枝監督が新たに送りだすのは、“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語です。主演は今や国民的名優となった阿部寛。叶わぬ夢ばかり追い続ける情けない主人公・良多を、ときに可笑しく、ときに切なく、チャーミングに演じています。そんな良多に愛想を尽かした元妻に真木よう子。そして、良多の人生を穏やかな眼差しで見つめる母に樹木希林。さらに、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功ら豪華キャストが揃いました。台風の夜に集まった元家族。嵐が去れば、またそれぞれの日常に戻ると分かっている彼らの想いが交錯し——。“海よりもまだ深い”人生の愛し方を教えてくれる、心に沁みる感動作がここに誕生しました!

 4月26日=“よい風呂の日”は、よい(4)風呂(26)という語呂合わせが由来の記念日です。この度、この“よい風呂の日”を記念いたしまして、主演・阿部寛の‘風呂’シーン映像が到着いたしました!

▼『海よりもまだ深く』 阿部寛の本編入浴シーン
【YouTubeアドレス】 https://www.youtube.com/watch?v=g00fs1b_iHw&feature=youtu.be

“よい風呂の日”は、日本記念日協会によると、2014年大ヒットとなった阿部寛主演のSF‘すごい風呂’映画『テルマエ・ロマエⅡ』製作委員会によって制定された記念日。
本日はそんな“よい風呂の日”にかけて、阿部寛主演最新作『海よりもまだ深く』から阿部さんの‘せまい風呂’シーンが到着!映像は、台風のため急遽実家の団地に泊まることとなった良多が、小さな浴槽につかって湯船に浮かぶ黒いふわふわとした物体を手桶で必死に掬いだそうと悪戦苦闘する姿が映し出されています。『テルマエ・ロマエⅡ』では大きな浴槽で堂々と入浴していた阿部さんですが、今作では身体を小さく折りたたみ、居心地悪そうに入浴する姿に、思わずクスリと笑ってしまうシーンとなっています。

是枝監督が9歳から28歳までの間に実際に暮らしていた、清瀬市の旭が丘団地で撮影を行っている本作。監督はその理由について「自分の記憶の中にある団地の表情をちゃんと残しておきたかったんです。その固有名詞を観た人と共有できるかどうかはともかく、人それぞれの中に類する場所の記憶があるはずだと思い、フィクションであるものの僕自身の記憶のディティールにこだわりました」と語っています。今回の入浴シーンを観て、実家での思い出や子供の頃の懐かしい記憶が甦る人もいるのでは—?!

“なりたかった大人になれた?”と問いかける本作で、自身の記憶の扉を開いて子供の頃に思いをはせてみるもありかも?

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執筆者

Yasuhiro Togawa