瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年の発表当時批評家から「子宮作家」と批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた伝説的小説「花芯」が村川絵梨主演にて映画化され8月6日(土)よりテアトル新宿他にて公開となることが決定しました。

親の決めた許婚と結婚した園子は、ある日突然、恋を知った。相手は、夫の上司。そして…。
新進作家として瀬戸内寂聴がまだ瀬戸内晴美として「新潮同人雑誌賞」を受賞するも、1957年「花芯」発表当時批評家から「子宮作家」と批判を浴び、長く文壇的沈黙を余儀なくされた本作。しかし、当時の世相に反逆するかのようなヒロインの生き様は、傷だらけになりながらも女としての性愛を貫いた熾烈な「女性の恋愛ドラマ」であり、現在にも通ずる女性の「愛欲」や「性愛」の真実を描き、普遍性を持った作品として今なお女性たちから支持されております。

そして、この度本作「花芯」を映画化することになりました。監督は『blue』『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』の安藤尋(あんどうひろし)。主人公・園子(そのこ)を演じるのは村川絵梨(むらかわえり)。親が決めた許嫁と結婚し息子を儲けながらも夫の上司に恋をし、次第に肉体の悦びに目覚め、世間の常識に背を向けながらも子宮の命ずるまま生きることを選び生きていく女性という難役を演じ切りました。園子を愛し献身的に尽くしながらも裏切られ、嫉妬に苦しむ園子の夫・雨宮(あまみや)を林遣都(はやしけんと)。雨宮の上司であり、園子と逢瀬を重ねる男・越智(おち)に安藤政信(あんどうまさのぶ)。園子夫婦が下宿するアパートの大家・北林未亡人に毬谷友子(まりやともこ)ほか、豪華俳優陣が揃いました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa