ラピュタ阿佐ヶ谷:映画探偵の映画たち— 失われ探し当てられた名作・怪作・珍作
失われた映画の発掘に命をかける “映画探偵” たちの物語…
滅多にお目にかかれない名作・珍作を一挙上映!
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/eigatantei/
高槻真樹著『映画探偵—失われた戦前日本映画を捜して』(河出書房新社)の刊行を記念し、このたびラピュタ阿佐ヶ谷では、『映画探偵の映画たち — 失われ探し当てられた名作・怪作・珍作』と題した、特集上映を開催いたします。
従来の映画史的評価にこだわらず、埋もれた映画の発掘に尽力してきた “映画探偵” たち。近年、彼らの手によって、それまで存在すら知られていなかった、驚くべき作品が次々と明らかになってきました。
本特集では、主に1920〜30年にかけて製作された、幻の日本映画・計29作品(12プログラム)を一挙上映いたします。
『何が彼女をそうさせたか』、『僕らの弟』、『土』といった戦前のリアリスティックなヒューマンドラマの名作や、時代劇の祖・伊藤大輔の幻の作品『薩摩飛脚』、『一殺多生剣』など、劇場公開されることが極めて少ない貴重な作品を多数ご紹介いたします。
そのほかにも、マニア必見の鉄道映画『特急三百哩』や、主人公がタコ(本物)という驚異のファンタスティック・ドキュメンタリー『海魔陸を行く』、戦前の大阪で活躍したアマチュア映画作家・森紅による短編アニメーションといった、映画の多様性・映画発掘の魅力について深く感じ取っていただけるラインナップとなっております。
また活弁・生演奏付き上映や、コレクタートークなどのイベントも開催予定!
映画探偵たちの物語とともに、新しい映画体験をお愉しみください。
特集上映: 『映画探偵の映画たち — 失われ探し当てられた名作・怪作・珍作』
開催期間: 2015年12月20日(日) 〜 2016年2月27日(土) 連日10:30より一回上映
上映作品: ① 『薩摩飛脚』
② 『特急三百哩』
③ 『荒木又右衛門』 『荒木伊賀越三十六番斬り』 『尊王』 『一殺多生剣』
④ 『忠次旅日記 甲州殺陣篇』 『忠次旅日記』 『國定忠治 信州子守唄』
⑤ 『何が彼女をそうさせたか』
⑥ 『播州皿屋敷』 『武士道』 『吉良の仁吉』 『電車の軌道を走るまで』 『曼珠沙華』
⑦ 『剣劇女優とストリッパー』 『エトナスタジオ』 『鐵の爪 花嫁掠奪篇 完結篇』
⑧ 『海魔陸を行く』 『サザエさん 七転八起の巻』
⑨ 『義人呉鳳』 『影法師捕物帖』 『ヴォルガの船唄 扇光樂』 『旋律』 『千鳥の曲』
⑩ 『海援隊快擧』 『天保泥絵草紙』
⑪ 『僕らの弟』 『玩具映画』
⑫ 『土』
※作品により画像、音声が必ずしも良好ではない場合がございます。予めご了承ください。
【料金】一般…1,200円 シニア・学生・水曜サービスデー…1,000円 会員…800円
トークイベント
活弁・生演奏付上映
1月9日(土) 上映終了後 トークショー
牧由尚さん(日本映画史研究家)、高槻真樹さん
1月16日(土) 『何が彼女をそうさせたか』
弁士:片岡一郎さん 音楽:サウンドトラック
1月21日(木) 『何が彼女をそうさせたか』
弁士:片岡一郎さん 音楽:上屋安由美(キーボード)
2月14日(日) 『海援隊快擧』、『天保泥絵草紙』
弁士:坂本頼光さん 音楽:宮澤やすみ(三味線)
※他ゲスト、只今調整中
書籍案内
『映画探偵の映画 失われた戦前日本映画を捜して』
高槻真樹 著(河出書房新社)
2,700円(税込)
埋もれた日本の戦前映画を見つけたい!
映画に心奪われたフィルム・アーカイブの
探偵たちのユニークな活動とドラマを追いかける
初の試み。ついに刊行!
執筆者
Yasuhiro Togawa