NHK 連続テレビ小説『あまちゃん』の監督最新作『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』が 2016 年 1月中旬より、シアター・イメージフォーラム他全国での公開が決定、このたび、ポスタービジュアルが解禁されました。

本作は、震災の影響でバラバラになった同級生たちが再会し、福島の立ち入り禁止区域内の母校に埋めたタイムカプセルを掘り起こしに行くロードムービー。2015 年 3 月に NHK にて全国放送された特集ドラマ『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと』に 26 分を追加し、兵庫、福島の県域において限定的に放映された全長版で、全国放送時にはカットされた未公開シーンを含む、再編集バージョンです。

ヒロイン・朝海には話題作に相次いで出演している石井杏奈(E-girls)、メインキャストには渡辺大知(黒猫チェルシー)、木下百花(NMB48)、柾木玲弥、前田航基などフレッシュな顔ぶれがそろいました。

監督は、阪神・淡路の震災の 15 年後の神戸を舞台にした『その街のこども 劇場版』、社会現象となった NHK 連続テレビ小説『あまちゃん』で、被災地に生きる市井の人々を見つめてきた井上剛。過去の出来事として薄れていく震災の記憶を、誰のために、どう残し、どう伝えていくべきか?そう考え続ける井上が、瑞々しいロードムービーの形を借りて描くのは〈悲しみの先にある希望〉。二つの震災を物語の背景に、思春期の少年少女の、普遍的な心の揺れを鮮やかに映し出し、『あまちゃん』とは異なったアプローチで、“リアル”に見せました。

脚本は NHK 特集ドラマ『ラジオ』が文化庁芸術祭大賞を受賞した一色伸幸が、音楽は『あまちゃん』でも井上監督とタッグを組んだ大友良英、Sachiko M が担当しています。

今回解禁されたポスタービジュアルでは、立ち入り禁止区域内の広大な大地と青空の上に、朝海(石井杏奈)を始め、登場人物たちの様々な表情があふれており、旅をしていく中での出会いや目に映るものを通して、徐々に変わってゆく彼等の様子がうかがえます。
そして、井上剛監督より以下のコメントが到着しました。

「撮ってるあいだもコドモらは日々オトナになっていく。
成長する彼らと《時が止まった場所》で毎日撮影しながら、そこにある現実、理不尽さを突きつけられた人たちを思った。伝えきれないその心を想像してみた。想像は出来る。出来ると信じ、コドモたちの眼に映る景色を撮り続けた。ここには今の日本が横たわっていると思う。」

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執筆者

Yasuhiro Togawa