アメリカ沿岸警備隊(コーストガード)史上最も偉大で最も不可能な救出ミッションとして語り継がれている、驚くべき真実の物語[SSペンドルトン号の救出劇]を描いた感動の映画『ザ・ブリザード』の全国公開が2016年2月27日(土)に決定した。

荒れ狂う真冬のブリザードに翻弄され二つに裂けた巨大タンカーに残された生存者32人の救出に“沿岸警備隊はたった4人・全長11m弱・定員12人の木製の小型救助艇”で挑んだ奇跡の実話である本作。アメリカ沿岸警備隊(コーストガード)史上最も不可能と語られるには大きな4つの理由がある。

不可能な理由①: この海域を襲った史上最大級のブリザードは、鋼鉄製の巨大タンカーを
いとも簡単に真っ二つにし、乗組員の命を奪おうとしている。
しかし、救出に向かった小型救助艇は木製。強度、大きさ共に耐えられるはずか無い。
不可能な理由②: 過酷な状況の中、小型救助艇のコンパスは壊れてしまう。真冬、そして漆黒の大西洋沖で、
救助を待つ真っ二つのタンカーを見つけること、さらに、帰る方向すら探しだす術もない。
さらに船長のバーニーは1年前、この海域で8人を救えなかった苦いトラウマがある。
不可能な理由③: 真っ二つになった巨大タンカーが沈むまでに残された時間は約3時間。浮かせ続ける方法がない。しかも、風速40mの雨と雪交じりの強風、最大20mを超える高波の中で。

そして、この救出劇が最も不可能と言われる理由は…

不可能な理由④: タンカーの生存者32人+救助に出たコーストガード4人=36人。
小型救助艇の定員12人。
それでは小型救助艇の定員オーバーとなってしまう残り24人の救出方法は?

当時、たった4人で不可能な救出ミッションに挑んだ船長バーニー・ウェーバーが、その生涯を終えた翌々年の2010年に発表されたノンフィクション小説は、真冬の北大西洋で起こった奇跡と、不可能に挑んだ男たちが今まで語らなかった感動のドラマが発売と同時に全米で話題となり、映画化が決定。デジタル3D™とIMAX®でも上映されるこの映画は、まさに、見る者を奇跡とも言える困難な海難救助の真っただ中に送り込み、壮大なスケールと迫力ある映像で完全没入型の体験を、感動のドラマチック・アクション・ムービーとして誕生した。

小型救助艇の船長バーニー役を、『スター・トレック』シリーズで人気を博したクリス・パインが熱演。その他、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ベン・フォスターら男気ある俳優たちが感動のドラマを盛り上げる。
脚本は、『8mile』でアカデミー賞にノミネートされたスコット・シルヴァーとアカデミー賞2部門を受賞した『ザ・ファイター』のエリック・ジョンソンとポール・タマシー。監督は、『ラースと、その彼女』で注目され、インド人初のメジャーリーガー誕生の実話を描いた『ミリオンダラー・アーム』で、その手腕を発揮したクレイグ・ギレスピーが担当している。

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執筆者

Yasuhiro Togawa