『クリスマス・ストーリー』の名匠アルノー・デプレシャン監督が贈る
恋愛映画の金字塔『そして僕は恋をする』から 20 年—輝きの青春と恋の物語
その手紙は、あなたの心に届いていたのだろうか—

長い間、外国暮らしをしていた人類学者のポールは、パリに帰国する途中で、パスポートをめぐる奇妙なトラブルに巻き込まれる。なぜか、世界には〝僕″が二人いる?偽のパスポートが忘れかけていた過去の記憶を呼び覚まし、ポールは人生を振り返りはじめる。幼いころに亡くなった母、可愛い 2 人の弟妹。ソビエトへのスリリングな旅、そして、忘れられない初恋。憧れのパリの大学に通うポールと故郷に残ったエステル。運命の恋に落ちたふたりは、距離を埋めるために幾千もの愛の言葉を綴ったが…。

恋愛映画の金字塔『そして僕は恋をする』から 20 年、大ヒット作『クリスマス・ストーリー』の名匠アルノー・デプレシャン監督が、輝きの青春と胸が高鳴る初恋を優しいまなざしで色鮮やかに描く最高傑作。誰にでも心に秘めた大切な〝想い出″がある—。日本公開が 12 月に決定しましたのでお知らせいたします。

20 年前の『そして僕は恋をする』の主役、マチュー・アマルリックが演じるポール・デュタリス。本作でも渋みの増した大人の男、ポールをマチューが演じ、若かりし日々を追想していく。若きポールとエステルを演じるのは、デプレシャンが発掘した新星、カンタン・ドルメールとルー・ロワ=コロリネ。まるでヌーヴェルヴァーグの映画から飛び出してきたような鮮烈な魅力を放っている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa